ジュピター、ソラナ上のトークン作成ツール「Studio」始動

分散型取引所(DEX)のジュピターは3日、ソラナ SOL +2.90%ブロックチェーン上でトークン作成を簡素化する新プラットフォームJupiter Studioを立ち上げた。
同プラットフォームは、トークン作成の民主化を目指しており、ユーザーは専門知識がなくても独自のトークンを発行できる。
ソラナのトークン発行を簡素化
Jupiter Studioは、暗号資産(仮想通貨)の発行プロセスを大幅に簡素化する。
ユーザーは、プリセットされたテンプレートを利用して迅速にトークンを立ち上げるか、高度なカスタマイズオプションを選択することが可能だ。
プラットフォームでは、USDC、SOL、JUPを担保として使用した初期発行に対応している。
また、時価総額の調整や、最大80%のトークンをアンロックできる柔軟な権利確定スケジュールなど、詳細なパラメータ設定が可能となっている。
ジュピターは、このツールによってユーザーが自身のプロジェクトを中心に社会的または経済的なシステムを構築できるようになると説明している。
これにより、多くのクリエイターにとってアイデアを形にするハードルが下がることが期待される。
市場操作対策とエコシステム連携
Jupiter Studioには、市場の健全性を保つための仕組みが組み込まれている。
新規上場直後の買い占め行為であるスナイピングを防止する機能や、ローンチ後の流動性プロバイダーのロック解除機能などがその一例だ。
また、クリエイターへのインセンティブとして、発行者が取引手数料収益の50%を保持できる収益分配モデルを採用した。
信頼性を高めるため、コミュニティが主導するトークンの検証システムも導入された。コンプライアンスに準拠したプロジェクトへの信頼を高めることが目的だ。
さらに、ジュピターの既存インフラであるモバイルウォレットや取引機能とも連携し、トークン管理の完全なライフサイクルをサポートする。
今回の新機能は、ジュピターが主要なDEXとしての地位をさらに固めるための一環ともいえるだろう。