グレースケール、米国初のXRPファンド設立へ|ETF化の可能性も

米大手暗号資産(仮想通貨)運用会社のグレースケールは12日、米国初となるXRP信託(トラスト)を設立した。
この動きは、リップル社が開発したXRPを中心とする仮想通貨市場に大きな波紋を広げている。
We are proud to announce the creation of a new single-asset crypto investment fund, Grayscale $XRP Trust, which will be available through private placement.
Available to eligible accredited investors.
Read the press release: https://t.co/rOmVPUSFxZ pic.twitter.com/WEhk849RmT
— Grayscale (@Grayscale) September 12, 2024
XRP信託の概要と意義
信託(トラスト)とは、特定の資産を管理・運用する仕組みのことで、投資家はこれを通じて間接的に資産に投資できる。
新設されるXRP信託は、認定投資家向けに「クローズドエンド型」ファンドとして構築される。XRPはリップル社が高速で低コストの国際送金に活用するXRPレジャーの基軸通貨だ。
グレースケール社は、この信託に4段階の製品ライフサイクルを設定し、将来的な上場投資信託(ETF)化の可能性を示唆している。
この戦略は、同社がビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の信託で成功を収めた手法と類似しており、両信託は今年初めにETFへの転換を果たしている。
リップルとXRPの市場への影響
XRP信託の設立は、リップル社とその関連仮想通貨XRPにとって複数の重要な意味を持つ。
まず、米国初のXRP信託として、新たな投資機会を創出する可能性がある。
また、グレースケール社の過去の実績から、将来的なETF化への道筋を示唆している点も注目だ。さらに、大手資産運用会社による取り組みは、XRPの正当性と主流化への一歩となる可能性がある。
規制環境と市場の反応
XRP信託の設立は、継続中の規制環境の中で行われる。証券取引委員会(SEC)は2020年からリップル社とXRPの分類を巡って法的争いを続けている。
マンハッタンの裁判官は以前、機関投資家へのXRP販売は証券に該当する可能性があるが、一般投資家への二次市場での販売は該当しないとの判断を下した。
市場はこのニュースに即座に反応し、XRPの価格は発表後約8%上昇した。特に「XRPアーミー」と自称するXRP支持者コミュニティは、この展開を熱心に歓迎している。

グレースケール社によるXRP信託の設立は、リップル社とXRPを中心とする仮想通貨市場にとって重要な一歩だ。
しかし、XRPのETF化への道のりにはまだ規制上の課題が残されている。投資家や市場関係者は、今後数か月間のこの動きの展開を注視するだろう。
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