BTC財務企業が淘汰の局面へ、ギャラクシー・デジタルが分析

ギャラクシー・デジタルの分析部門、ギャラクシー・リサーチは3日、ビットコイン(BTC)を財務戦略に組み込む企業が「ダーウィンの進化論的な局面」に突入したと警告した。
ビットコイン価格はピーク時の約12万6000ドルから8万ドル台まで下落しており、これに伴ってデジタル資産財務(DAT)企業の株式プレミアムが崩壊している。
ビジネスモデルの崩壊と市場構造の変化
ギャラクシー・リサーチの報告書によると、ビットコインを企業の財務資産として保有するモデルの構造的基盤が、深刻な圧力にさらされているという。
上昇相場では、新株を高値で発行し、その資金でさらにビットコインを購入することでバランスシートを膨らませる戦略が有効だった。
しかし現在は、株価が保有するビットコインの価値を下回って取引されており、この戦略の継続は困難になっている。
多くの企業はレバレッジを用いた運用で成長を加速させていたが、価格の下落局面ではこれが逆風となり、負債の圧力が増している。
資金調達難と淘汰の加速
この局面を招いた主因は、ビットコイン価格の急落による株式プレミアムの喪失だ。
保有資産に対して割安な株価で取引される企業が増え、新株発行による資金調達が事実上困難となった。
株価の下落はビットコインの売却を企業に強いる要因となっており、バランスシートと市場の信頼は悪化している。DAT企業は現在、約10億ドルの未実現損失を抱えているとされる。
暗号資産(仮想通貨)関連の金融機関にも変化が見られる。多くの財務取引に関与してきた証券会社クリア・ストリートは、100億〜120億ドル規模での上場を準備中とされる。
一方で、インフレ懸念が続く中、米国の現物ビットコインETFからは資金流出が止まらない状況だ。
ギャラクシーは、現在の状況が業界内での淘汰を加速させ、最も回復力のある企業だけが生き残る「適者生存」の展開になるとの見方を示している。
仮想通貨暴落の影響は、当面継続する見通しだ。