イーサリアムのPectra、新テストネット「Hoodi」で最終調整へ

イーサリアム(ETH)財団は26日、次期アップグレード「Pectra(ペクトラ)」の最終テストフェーズを新たに構築されたテストネットワーク「Hoodi」で開始したと発表した。
Hoodiテストネットでの最終テストフェーズが成功した場合、Pectraアップグレードは約30日後にイーサリアムのメインネットに実装される見込みだ。具体的には2025年4月25日頃を目標としている。
新テストネット「Hoodi」の緊急導入
Pectraアップグレードのメインネット公開に向け、これまでイーサリアムの主要なテストネットSepoliaとHoleskyで試験を行ってきた。しかし、それぞれ設定問題により適切なファイナライズができなかった。
そのためイーサリアム開発者たちは、これらの問題を解決するために、より本番環境に近い新しいテストネットワーク「Hoodi」を構築した。
Hoodiテストネットの特徴は、イーサリアムのメインネットにより近い環境を再現し、同等数のバリデーターを配置している点にある。
これにより、より現実的な条件下でのテストが可能となり、メインネットへの移行時に起こりうる問題を事前に特定することができる。
前回のテストで直面した設定の問題やスケーラビリティの課題を踏まえ、開発チームは新たな環境での包括的なテストに多くのリソースを投入している。
Pectraアップグレードとは?
Pectraアップグレードは、イーサリアムの使いやすさと効率性を向上させることを目的としている。
最も注目すべき機能は、「EIP-7702」と「EIP-7251」の2つだ。
「EIP-7702」は、スマートコントラクト機能を通じて、ユーザーがETH以外の暗号資産(仮想通貨)でもガス代を支払えるようになる。
一方「EIP-7251」は、バリデーターがステーキングできる最大量を32ETHから2,048ETHに増加させ、ステーキングの待ち時間の軽減やセキュリティの向上が期待されている。
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