イーサリアム創設者、ガス制限10倍増を提案|コスト削減に期待

イーサリアム(ETH)
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イーサリアム(ETH)のヴィタリック・ブテリン共同創業者は14日、ブロックチェーンのガス制限を現行の10倍に引き上げることを提案した。

同氏によると、ガス制限引き上げによって、イーサリアムの検閲耐性の向上とトランザクションコストの削減が期待できるという。

この提案は、イーサリアムのバリデーターによるガス制限の20%(3,000万から3,600万へ)引き上げから2週間も経たない内に行われた。

「検閲耐性」の強化と「処理コスト」の削減

ガス制限とは、ブロック毎に処理できるトランザクション容量を指す。この容量を増加させることは、より多くの取引を効率的に処理できるようになることを意味する。

またガス制限の引き上げにより、検閲耐性(取引の自由度や不変性)の強化も期待されている。

ポジションの清算などが発生する不安定な市場環境下では、わずか5分の取引遅延でも問題となる。そのためブテリン氏は、検閲耐性を「ブロックチェーンの核となる価値提案の1つ」となり、迅速な取引処理は重要だと強調した。

L2との相互運用性強化

同氏は、レイヤー2(L2)チェーンが主流となる中で、メインネット(レイヤー1)の大幅な拡張には重要な価値があると考えている。

提案されたガス制限の引き上げには、レイヤー(L2)チェーンとの相互運用性の強化も期待できるという。

現在、バイパストランザクションを使用したL2チェーンの検閲回避には、約690円(4.50ドル)のコストがかかる。しかし容量拡大によって、これを大幅に削減できる可能性がある。

また、L2ネットワークから暗号資産(仮想通貨)の大量出金も対応できるようになる。現状では、数百万ユーザーを抱えるL2の退出処理に制限があるが、ガス制限の増加によってこの課題も解決できると期待されている。

ただし、この提案には課題も存在する。ガス制限の増加は状態データの増大につながり、フルノードの運用要件が厳しくなる可能性がある。小規模ノードオペレーターの撤退を招き、ネットワークの中央集権化につながるリスクも指摘されている。

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