EthenaとTONが統合、最大18%のステーブルコイン年利を提供

分散型ステーブルコインプラットフォームEthena(ENA)は5月30日、同社のステーブルコインUSDeとステーキング版のtsUSDeをThe Open Network(TON)ブロックチェーンに統合した。
この統合により、テレグラムの10億人以上のユーザーがドル建て貯蓄と分散型金融(DeFi)サービスに直接アクセスできるようになる。
USDeとtsUSDeは、TON Space、MyTonWallet、TonHub、TonKeeperなどの主要な非管理型ウォレットを通じて利用可能だ。
テレグラムユーザーへのDeFi普及
今回の提携は、Ethena LabsとTON財団が共同で推進するもので、テレグラムの巨大なユーザーベースを活用した金融包摂の拡大を目指している。特にアジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの新興市場での普及が期待される。
tsUSDeは、ステーブルコインUSDeをステーキングすることで生成される利回り付きのトークンで、TONエコシステム内で最大18%のAPYを提供する。
ユーザーは受動的収入を得ながら、STON.fiなどのプラットフォームを通じてDeFi流動性プールにもアクセスできる。
統合は段階的に展開され、管理型のテレグラムウォレットと非管理型ウォレットの両方でシームレスな採用が可能となっている。
Ethenaの展開計画
Ethenaは最近、ソラナ(SOL)やBNBチェーンなど複数チェーンへの展開を進めている。
今回のTONとの統合を通じて、従来の金融サービスにアクセスが制限されていた地域のユーザーも、テレグラムアプリを通じて簡単にDeFiサービスを利用できるようになり、暗号資産(仮想通貨)エコシステムの大幅な拡大が期待される。
長期的にはネオバンキング、ピアツーピア決済、ユーザーフレンドリーなDeFiインターフェースの開発を計画している。