イーサリアム、24時間比で22%の急落｜市場不安の影響か
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イーサリアム（ETH）の価格は3日、24時間で22%安の急落に見舞われ、ドナルド・トランプ米大統領が暗号資産（仮想通貨）の備蓄計画を発表した事による上げ幅を解消した。
仮想通貨備蓄計画の発表による上げ幅を解消
2日、トランプ大統領がアメリカの仮想通貨備蓄計画を発表したことを受けて、イーサリアム（ETH）は一時的に2,800ドル台まで上昇したが、その後急速に反落した。
本稿執筆時点では2,065ドルで取引されている。この価格は、トランプ氏の仮想通貨備蓄計画発表前の水準を下回っており、イーサリアムは2日に記録した上昇分をほぼ全て失った形となった。
イーサリアムのビットコイン（BTC）に対する相対的な価格は0.025BTCとなり、5年ぶりの低水準に達している。
この変動は、トランプ氏による発表後の市場の反応によるものであり、特にBTCとの価格差が広がったことが顕著である。
仮想通貨市場全体の影響
トランプ氏の発表後、他の仮想通貨も同様に影響を受けた。
ソラナ（SOL）、リップル（XRP）、カルダノ（ADA）なども、2日の上昇分をほぼ失い、発表前の水準よりわずかに高い状態で推移している。
しかし、これらのトークンは依然として不安定な状態であり、仮想通貨市場全体におけるボラティリティは高いままである。
さらに、仮想通貨取引所や関連株も大きな影響を受けた。特に、Core Scientific（CORZ）やBitdeer（BTDR）などの企業株は、月曜日の取引市場で急落し、損失を記録している。
また、トランプ氏が関税を発表した影響を受けて、米国の株式市場全体も下落し、ナスダック指数は1.1%、S&P 500は0.8%の下げを見せた。
このように、トランプ氏の発表を受けて、仮想通貨および関連市場は不安定な動きを見せており、今後の市場展開には慎重な見極めが必要とされる。
【3月4日最新】イーサリアム（ETH）の価格分析
イーサリアムは2024年の強気相場で急激に値を伸ばした。
2023年11月のゴールデンクロス形成により、長期的な上昇トレンドが出現。価格は2000ドルから4000ドルへと2倍の大幅な上昇を記録した。
2024年中は2100ドルから4100ドルのレンジでの取引が行われ、2024年12月には一時的に4100ドルに達し、上昇は一服した。
ただし、現在はレンジ下限に達し、1年以上続いたレンジを下抜けしている。
日足チャートでは1月下旬にデッドクロスが形成され、短期的には売り圧力が強まっている。
3日にはサポートラインを割り込み、2023年11月以来の安値水準に到達した。次のサポートゾーンは1500ドル台にあり、このまま調整が続く可能性が高いと推測される。
イーサリアムは一時的に強気相場から調整局面に突入しているが、長期的には依然として上昇トレンドを維持している可能性がある。
ただし、現状の値動きは下落圧力が強く、短期的にはさらなる調整を予測する。
イーサリアム相場の展望
- 現在のレンジ下限である2100ドルを週足実体で下回ると、急激な下落の可能性が高い。
- 短期的には下方向のリスクが高く、1500ドル台のサポートゾーンに向けた調整が続く見込み。
- 長期的には依然として上昇トレンドの継続が期待されるが、現在は調整局面にある。
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