仮想通貨が暴落|DeFi精算額、過去24時間で500億円以上に

イーサリアム(ETH)ブロックチェーン基盤の分散型金融(DeFi)におけるオンチェーン清算額はこのほど、過去24時間で3億5000万ドル(約500億円)を超え、2024年初来の最高値を記録した。
清算額の急増は、主に暗号資産(仮想通貨)市場の大きな下落によってもたらされている。
ビットコイン(BTC)は5万ドルを下回り、イーサリアムは2100ドルを下回っている。これは両者とも、約6ヶ月ぶりの安値水準となる。
レンディングで大量精算が発生
これらの精算の多くは、DeFiのレンディング(貸借)プロトコルで発生している。
レンディングとは、仮想通貨を貸付し金利収入の獲得、仮想通貨を担保に仮想通貨の借入を行う(金利も発生する)ことが可能だ。
今回の清算は、借入のための担保資産として預入されていたビットコインやイーサリアムの価値が下落したことで発生している。
最大級のレンディングプロトコルの1つである「Aave」のV3(バージョン3)では、過去24時間で2億5000万ドル相当のポジション(wETHやwBTC)が清算された。
これは、Aave V3で今まで清算された累計額の59%を占める数値だ。
また、MakerDAOの「Spark Protocol」でも、過去24時間で3500万ドル相当のポジションが清算された。
一方で、このようなDeFiプロトコルでの大量清算の発生は、強制的な売りと買い戻しにより、市場が強く反発する可能性があるとされている。
📊 DeFi liquidations are still notably absent. Historically, when Aave and Compound liquidations spike like we see on these charts, it is followed immediately by market rebounds due to the immediate forced selling followed by opportunistic buying from key stakeholders. Bullish… pic.twitter.com/gjYiukQxbP
— Santiment (@santimentfeed) June 11, 2024
中央集権型取引所でも清算が発生
中央集権型取引所は、過去24時間で5億ドルを超える先物清算を記録した。
内訳としては、約3億3000万ドルがロング(買い)ポジション、約2億4000万ドルがショート(売り)ポジションに対する清算であった。
取引所別で見ると、バイナンスは約2億4000万ドル、OKXは約1億8000万ドル、バイビットは約5700万ドルとなっている。
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