コインベース、Base基盤のDEXをアプリ統合|関連銘柄が上昇

米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは13日、自社開発のイーサリアム互換L2ネットワーク「Base」を基盤とするDEXをメインアプリに統合した。
発表を受けて、Baseの主要分散型取引所であるAEROトークンは35%まで急騰し、市場の期待感が高まっている。
アプリ内でDEX取引を実現
コインベースの最高法務責任者ポール・グレワル氏は分散型取引所で何百万もの資産が作成・取引されているが、少数の人しかこれらのDEXを利用して望む資産にアクセスできていない。
そのため今日、BaseのDEXをメインのコインベースアプリに直接統合することを発表できて非常に興奮していると述べた。
この統合は、中央集権型取引所の優れた利用者体験と分散型インフラを融合させる戦略的な動きだ。
AerodromeはBaseの主要な取引プラットフォームおよび流動性ハブとして機能している。
流動性プロバイダーは一定期間AEROトークンをロックすることで手数料の分配を受けられる。
Aerodromeは過去1週間でBaseの総取引量50億7000万ドルのうち33億7000万ドルを占め、50%以上のシェアを誇っている。
エコシステム拡大するBase
Morphoは現在、Baseネットワーク上で最も高いTVLである10億3200万ドルを記録しており、エコシステムの多様化が進んでいることがうかがえる。
この取り組みはBaseから始まるが、将来的には他のネットワークやプロトコルにも拡大され、ソラナやイーサリアムなどのエコシステムも対象になる可能性がある。
現在コインベースはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を含む299の暗号資産を取引対象にしている。他にもボラティリティの高いミームコインまで幅広く含んでいる。
DEX統合により、事実上すべての暗号資産への取引が可能になる。
コインベースCEOのブライアン・アームストロング氏は今年初め、週に約100万のトークンが作成されているとして、同社の評価プロセスが持続不可能になっていると指摘していた。
今回の統合は、この課題に対する解決策の一つといえるだろう。