投資会社カナリー・キャピタル、ソラナ(SOL)現物ETFを申請

投資会社のカナリー・キャピタルは30日、米証券取引委員会(SEC)に暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の現物上場投資信託(ETF)のS-1フォームを申請した。
「S-1フォーム」とは、現物ETFの取引を開始するための申請書となる。同フォームの承認が下りれば、証券取引所へ株式商品として上場することができる。
同社は、仮想通貨SOLへの資金投入を可能にする「カナリー・ソラナETF」という商品名で申請を出している。執筆時点では、保管人および管理者の名前は分かっていない。
「リップル」と「ライトコイン」も申請中
同社は、ソラナの他にも仮想通貨「リップル(XRP)」と「ライトコイン(LTC)」の現物ETFの上場を目指し、SECにの登録届出書を提出している。
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今回現物ETFを申請したソラナについて、同社は以下のように声明で評価した。
「ソラナの堅牢な分散型金融(DeFi)エコシステムは、1日あたりの取引数、アクティブアドレス、新規アドレスで測定される強力で持続的なオンチェーン分析を実現し、同時にすべての消費者にとって低料金の環境を維持している。」
仮想通貨SOLの時価総額は、執筆時点で820億ドルを超えており、トークン価値は過去1年間で+380%以上上昇している。
3社目となる申請
ソラナの現物ETFの申請は、同社で3社目の事例となる。
これまでも「ヴァンエック」と「21shares」の2社が、6月にそれぞれソラナの現物ETFの申請を行っている。両社は現在、米国でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の現物ETFを提供する投資会社だ。
ただし、シカゴ拠点の証券取引所Cboeが行った「ヴァンエック」と「21shares」が提供予定のソラナ現物ETFの上場を目的とした19b-4sフォームは、2024年8月末にSECによって却下されている。
そのため、ソラナの現物ETFの誕生までには、少し時間がかかる可能性があるという意見もある。