仮想通貨取引所BitMartが運営終了、BitMEXに続く閉鎖

暗号資産(仮想通貨)取引所のBitMartは26日、取引プラットフォームの運営を段階的に終了すると明らかにした。
数日前には老舗取引所のBitMEXも閉鎖を発表している。中央集権型取引所の淘汰と業界再編が急速に進んでおり、市場環境の厳しさが浮き彫りになっている。
市場環境の変化と戦略の見直し
同社は公式声明で、経営状況や市場環境、今後の戦略的方向性を慎重に評価した結果だと説明している。破産や新たなセキュリティ問題、直接的な規制当局の介入が原因ではないとしている。
競争が激化する取引所業界において、収益性の維持や持続可能な仮想通貨取引所運営が困難になったとみられる。
BitMartは2021年の強気相場で多くの銘柄を上場させ、個人投資家の関心を集めて急速に成長した。当時、約3億ドルの資金を調達し、取引高で上位にランクインした実績がある。
しかし、同年末に約2億ドルのハッキング被害に遭い、自社資金で補填したことが長期的な経営の重荷になっていた。
近年は世界的に規制対応コストが上昇しており、同社も一部地域からの撤退を余儀なくされていた。
今後のスケジュールとユーザーへの影響
運営の終了は3つの段階に分けて計画的に実施される。
まず7月26日に新規の口座登録や仮想通貨および法定通貨の入金、新たな取引注文の受け付けを停止した。先物取引のアカウントはポジションの縮小のみが可能な状態に変更され、自動取引サービスも順次終了していく。
続いて8月26日には、現物や先物を含むすべての取引サービスを完全に終了する。未決済のデリバティブポジションは、プラットフォームの指標価格で強制決済される可能性がある。
最終的に2027年1月31日をもって、プラットフォームの運営を正式に停止する予定だ。同社はユーザーに対し、本人確認を完了させ、できるだけ早く資産を出金するよう強く推奨している。
運営終了までの期間中や閉鎖後も一定期間は、出金サービスが継続して提供される見込みだ。
この発表を受け、同社の独自トークンであるBitMart Token(BMX)の価格は約60%急落し、市場に動揺が広がっている。