メキシコ富豪、ポートフォリオの7割をビットコインに割り当て

メキシコの複合企業グルーポ・サリナスのリカルド・サリナス・プリエゴ創設者兼社長は17日、自身の金融ポートフォリオの約70%をビットコイン(BTC)に割り当てていると明らかにした。
法定通貨への懸念とビットコインの優位性
サリナス氏は、自身の流動性ポートフォリオの大部分をビットコイン関連に充てていると説明した。残りの部分は金や銀の採掘企業で構成されている。
この割合は事業や実物資産を含む全財産ではなく、金融ポートフォリオに限った数字だという。
同氏は、自社以外の株式や債券を一切保有していない。法定通貨は時間とともに購買力を失うため、ビットコインはより優れた長期的な価値の保存手段であると主張した。
中央銀行や政府が貯蓄者を犠牲にして通貨を発行していることへの強い懸念を示している。
ビットコインの供給量が固定されている点が、強力な代替手段になると同氏は考えている。
最近の価格下落時には買い増しを行い、現在の流動性ポートフォリオにおけるビットコインの割合は約80%に達しているという。
最終的にビットコインの価格は100万ドルに達するとの見方を示した。
不動産を上回る価値保存手段としての期待
サリナス氏は、妻に対して自宅を抵当に入れてビットコインを購入するよう助言したと明かした。住宅の資産価値をビットコインの保有に振り向けることを一般の人々にも提案している。
これは、長期的にはビットコインが不動産などの伝統的な資産を上回るという同氏の信念を反映したものだ。
また、価格が安定した仮想通貨であるステーブルコインについては、有用な決済手段であると評価した。
しかし、価値の保存という点では依然としてビットコインには劣ると述べている。メキシコの規制環境は仮想通貨に対して厳しく、これが普及を遅らせる要因になっていると指摘した。
ビットコインの普及は、既存の法定通貨システムへの不満や、国境を越えた送金需要と深く結びついている。トークン化やステーブルコインを活用した決済は送金効率を大きく向上させる。
それでも、真の長期的な価値はビットコインそのものに存在すると同氏は強調した。