イーサリアム財団、73億円のETHステーキング|過去最大の規模

イーサリアム財団は30日、過去最大規模となる仮想通貨イーサリアム(ETH)のステーキングを実施した。
過去最大級のステーキング
ブロックチェーン分析企業アーカム・インテリジェンスのデータによると、イーサリアム財団は2万2,517ETHをステーキングした。
資金は直接イーサリアムのビーコンチェーン預金コントラクトに預け入れられ、総額は約4,620万ドル(約73億4,580万円)に相当する。イーサリアム財団にとって、過去最大の規模となるステーキングだ。
イーサリアムはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)と呼ばれる仕組みで稼働している。ネットワークを保護し、取引を処理する「バリデーター」になるには、最低32ETHの預け入れが必要だ。
今回の大規模なステーキングは、700以上のバリデーターを新たに稼働させられる規模となっている。
財団はこれまで、ネットワークに対する中立性を保つためにステーキングを控えてきた。
しかし、インフラの強化や技術的なアップグレードが進んだことで方針を転換。引き出し機能の実装やソフトウェアの改善が進んだことも、ステーキングに伴う運用面の課題を和らげた要因とみられる。
持続可能な運営資金の確保へ
今回の動きは、財団が2月に発表した財務戦略の一環として行われた。最大7万ETH、当初の価値で約1億4,000万ドル(約222億6,000万円)をステーキングする計画を立てている。
保有する仮想通貨を売却するのではなく、ステーキングによる利回りで運営資金や研究開発費、助成金を賄う狙いだ。
財団は年利2.8〜4%の利回りを期待しており、市場に売り圧力をかけることなくエコシステムの成長を持続的に支援する体制を整える。
今回のステーキング量はネットワーク全体の約0.07%に相当し、取引完了後の保有量は約14万7,471ETH(約480億1,800万円)相当となる。
市場関係者やコミュニティの反応は概ね肯定的だ。財団が自らリスクを取ってネットワークに参加する姿勢は、イーサリアムの長期的な安全性と成功に対する強い自信の表れと受け止められている。
市場への影響は限定的とみられるが、将来的な供給量の減少につながる可能性も指摘されている。