マスターカードがAI決済サービス開始、コインベースら30社参加

決済大手マスターカードは10日、AIエージェント向けの自動決済サービス「Agent Pay for Machines」をローンチした。
同社が発表した新サービスは、AIエージェントや機械がマスターカードのグローバルネットワークを通じて自動的に決済を行えるように設計されている。
このインフラを活用することで、24時間体制の商取引や、ごく少額のマイクロトランザクションの処理がスムーズに行えるようになる。
AIによる自動決済の普及を見据えた新サービス
近年、ソフトウェアがユーザーや企業に代わって商品を探し、購入手続きを進め、決済までを完了させるAIエージェントの活用が急速に広がっている。
マスターカードは、こうしたAI主導の取引において、既存の決済システム全体での信頼性やセキュリティ、相互運用性が必要になる未来を見据えて開発を進めている。
安全で拡張性の高い自動取引を実現するため、同サービスは登録されたエージェントのみが利用できる仕組みを採用している。
ネットワークトークンの活用や取引の可視化に加え、消費者の同意を必須とするなど、厳格な管理体制を敷いている。同社は「エージェントを知る」ことや、インターフェースの標準化、検証された意図を中核的な設計原則として強調している。
暗号資産関連企業など30社以上がパートナーに
今回のローンチにあたり、決済や暗号資産(仮想通貨)、インフラ提供など幅広い分野から30社以上の企業が初期パートナーとして参加している。
仮想通貨関連の企業も多数名を連ねており、業界の垣根を越えた協力体制が構築されている。
具体的には、仮想通貨取引所大手のコインベースやOKXがパートナーとして参加している。また、ブロックチェーン開発を担うAave LabsやPolygon Labsも参加している。
さらに、RippleXやソラナ財団なども初期メンバーに含まれている。StripeやCloudflare、MoonPayといった決済・ITインフラの大手企業も参画している。
マスターカードは多様なパートナー企業と連携することで、AIを活用した次世代の商取引エコシステムの構築を加速させる構えだ。