ブータン王国、ソラナ上で金裏付けトークン「TER」を発行へ

ブータン王国は10日、ソラナブロックチェーン上で金に裏付けられたデジタルトークン、TERを発行すると公表した。
このトークンは、ブータン国内の特別行政区であるゲレフ・マインドフルネス・シティを通じて導入される。
各TERトークンは、安全に保管された物理的な金によって裏付けられている。
ブータンの国家戦略と技術革新
公式声明によると、TERは伝統的な価値の保存手段とブロックチェーン金融の架け橋となるよう設計されている。
物理的な金資産をデジタル形式で表現することで、投資家に新たな選択肢を提供する。
ブータン初認可のデジタル銀行であるDK Bankが、TERの流通と機関投資家向けの保管業務を独占的に担当する。
トークンの提供開始は、ブータンの建国記念日にあたる2025年12月17日を予定している。
トークン化のインフラは、暗号資産(仮想通貨)金融サービス企業のMatrixdockが提供する。
初期段階では、ユーザーはDK Bankを通じて直接TERを購入できるようになる。
今回の取り組みは、国家の基本的価値観を維持しながら、ブロックチェーン革新のリーダーを目指すブータンの戦略的ビジョンを反映している。
ゲレフ・マインドフルネス・シティのジグドレル・シンゲ理事は、責任ある技術革新とブータンの価値観の融合を強調した。
透明性と持続可能性を重視する姿勢を示している。
Finstep Asiaのムシール・アーメド氏は、特定のユースケースに限られるため普及は限定的かもしれないと指摘する。
一方で、中立的な資産である金を基盤にステーブルコインのエコシステムと連携する姿勢を評価した。
キルギスによる金裏付けステーブルコインの発行に続く動きでもある。
ビットコイン保有国としての存在感
ブータンはすでに仮想通貨の採用において主導的な地位を築いている。
同国は約1万1286BTC、約10億2000万ドル相当を保有しており、これは国家として世界第5位の規模だ。
豊富な水力資源を活用し、デジタル資産の運用に必要なエネルギーインフラを支えている。
今回のTERトークンはソラナ(SOL)ブロックチェーン上で発行される。
発表時点でソラナの価格は131.19ドルで取引されており、前日比で4.5%下落していた。
ブータン当局者は最近、バイナンスの創業者らとも会談を行っており、広範なデジタル変革戦略の一環と見られる。