トランプ氏関連WLFI、ステーブルコインUSD1で攻撃被害

トランプ大統領とその家族が関与するDeFiプロジェクトWorld Liberty Financial(WLFI)は24日、同社のステーブルコインUSD1に対する組織的な攻撃を受けた。
ステーブルコインUSD1に対する攻撃は、東部時間の午前8時15分ごろに発生し、USD1の価格が一時的に米ドルとの連動から外れる事態となった。
偽情報と空売りを組み合わせた組織的攻撃
同社の発表によると、今回の攻撃は複数の手法を同時に用いた組織的なものだった。
まず、複数の共同創設者のSNSアカウントが乗っ取られ、市場の不安を煽る偽情報が投稿された。さらに、報酬を受け取ったインフルエンサーがこのネガティブな情報を拡散し、事態を実際よりも深刻に見せかけた。
これらの情報操作と並行して、攻撃者は同プロジェクトの独自暗号資産(仮想通貨)WLFIに対して大規模な空売りを仕掛けた。
市場の混乱を利用して利益を得ることが目的だったとみられている。
この影響で、WLFIの価格は約0.117ドルから0.109ドルへと約7%下落した。
USD1価格は迅速に回復
攻撃の影響で、仮想通貨取引所大手バイナンスにおいてUSD1の価格は0.9990ドルから0.9802ドルへと約2%下落した。しかし、価格は30分以内に元の水準まで回復している。
専門家によると、一時的な価格変動は市場の流動性などにより日常的に発生するものであり、今回の下落は持続的なペッグ喪失には当たらないという。
WLFIは、スマートコントラクトやウォレットのハッキング被害は一切なく、すべての資金は安全に保たれていると強調した。
ステーブルコインUSD1は、仮想通貨カストディ企業のBitGoが保管する短期米国債などの準備金によって1対1で裏付けられている。
この強固な仕組みが、迅速な価格回復に貢献した。
同プロジェクトが攻撃を受けるのは、過去2年間で今回が4回目となる。過去には関連プロジェクトでの資金流出や、フィッシング詐欺による被害も発生していた。
同社は26日に今回の組織的攻撃に関する詳細な調査報告書を公開する予定であり、市場は今後のセキュリティ対策と運営体制に注目している。