イーサ創業者ヴィタリック氏、新たな提案「EIP-7706」公開
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私たちは、読者の皆様に対し、完全な透明性を提供することを重要視しています。当サイトの一部のコンテンツにはアフィリエイトリンクが含まれており、これらのリンクを通じて発生した取引に基づき、当社が手数料を受け取る場合がございます。イーサリアムのヴィタリック・ブテリン共同創業者は14日、新しいイーサリアム改善提案「EIP-7706」を公開した。
同提案は、新しいタイプのガス料金の発生を提唱するもので、トランザクション送信時に特定のコストを割り当てることを推奨している。
また、トランザクション実行までに発生するガス料金を管理できるシステムについても説明されている。
イーサリアムブロックチェーンのガス料金はこのほど、下落の傾向を見せている。それに伴い、イーサリアム(ETH)供給量の増加も見られている。
現在、2種類のガス料金が存在
イーサリアムブロックチェーンのトランザクションには、主に2種類のガス料金が存在している。
1つは、トランザクション実行に必要な計算量をカバーする料金。もう1つは、トランザクション保存に必要なストレージ(BLOB)をカバーする料金。
同提案では、ここへ3つ目のタイプのガス料金を追加することを推奨している。
トランザクションの計算から保存の間に、データ送信コストとしてガス料金を設定するものとなる。
また、トランザクションの実行、送信、保存で発生するガス料金を調整するシステムを用意し、合理化されたガス料金を提示することも提案した。
先日、「EIP-7702」も提案
同氏は8日、イーサリアムブロックチェーン上のアカウント抽象化を洗練されたものにすることを目的とした「EIP-7702」も提案している。
これは、以前発案された「EIP-3074」の代替案となる。
アカウントの抽象化とは、イーサリアムウォレットがスマート コントラクトウォレットとして機能できるようにすることで、ユーザーが任意のトークンでガス料金を支払ったり、取引の柔軟性などを上げることが可能となる。
「EIP-7702」は、イーサリアムウォレットがトランザクション実行中、一時的にスマートコントラクトウォレットとして機能し、その後元の状態へ復元できるようにする仕組みを提案している。
これにより、アカウントの抽象化の効率性が高まることが期待できる。