トランプ関連の仮想通貨が急騰|アメリカ大統領選挙を受けて

米大統領選挙は6日、全米各地で投開票が行われ、共和党のドナルド・トランプ氏が民主党のカマラ・ハリス氏を破り当選を確実にした。これを受け、トランプ氏をテーマに作られた暗号資産(仮想通貨)のいくつかが急騰を見せている。
10万人以上のホルダーを有し、トランプ氏関連のミームコインとしては最大規模のMAGA(TRUMP)トークンは、一時20%以上の上昇を見せ、時価総額は1億9800万ドル(約300億円)に達した。
一方で、ハリス氏をテーマにしたミームコインは急落を見せている。そのうちの1つであるKAMAトークンは、一時80%以上の急落を見せた。
その後、急落へ。
ただしその後、TRUMPトークンは、過去24時間で60%ほどの急落を見せている。
これは、トレーダーや長期保有者の多くが、米国大統領選挙でのトランプ氏勝利のニュースを受けてトークンを売却したことが要因としてある。
同トークンは、2023年8月に誕生。2024年6月には、史上最高値を記録した。しかしそれ以来、執筆時点までに80%以上の下落を経験している。
そのため長期保有者は、高いパフォーマンスを記録できておらず、今回のニュースによる急騰が適切な売却タイミングとして見られたと考えられる。
大手ミームコインも成長
トランプ氏当選のニュースを受け、大手ミームコインであるドージコイン(DOGE)も成長を見せている。DOGE価格は、過去7日間で14%上昇している。
また同トークンは、時価総額でWeb3.0.企業リップル社発行の仮想通貨XRPを抜く局面も見せた。
この背景としては、同トークンをお気に入りの仮想通貨として挙げるイーロン・マスク氏が、トランプ氏を支持および同氏政権に「政府効率化省(DOGE)」という省庁を運営者として参加する可能性があるためと考えられている。
ただしミームコインは、非常に変動性(ボラティリティ)も高く、投資は慎重に進める必要がある。
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