仮想通貨推進派のジョン米議員、上院新リーダーに就任へ

米サウスダコタ州選出の共和党上院議員ジョン・チューン氏は14日、第119議会の上院院内総務に選出された。暗号資産(仮想通貨)を推進してきた同氏は、来年から新たな指導者の役割を担う。
仮想通貨支持派の新リーダー誕生
チューン氏は旧上院議場で行われた非公開投票において選出された。テキサス州選出のジョン・コーニン氏との決選投票で29対24と勝利を収めた。
同氏は以前から仮想通貨業界に理解を示し、2022年にはデジタル商品消費者保護法(DCCPA)の共同提案者として名を連ねた。
このDCCPAは、デジタル商品の法的定義や商品先物取引委員会(CFTC)による監督体制の確立を目指すものだった。
規制緩和への期待と今後の展望
https://twiter.com/SenJohnThune/status/1856748892550832530
チューン氏は証券取引委員会(SEC)の規制に対しても積極的な姿勢を見せている。今年5月には、SECのスタッフ会計公報第121号に反対票を投じた。
この公報は、顧客の仮想通貨を預かる企業に対して資産を負債として計上することを義務付けるもので、業界からは銀行のデジタル資産管理サービスを妨げる可能性があると批判されていた。
同氏のSNS「X」での声明によると、「上院を率いる同僚たちの支持を得られたことを大変光栄に思う。私たちは多数派と大統領府を確保するための取り組みを誇りに思っている」と述べている。
新体制における仮想通貨政策の方向性
共和党は先週の中間選挙で4議席を獲得し、上院の支配権を確保した。1月から多数派として議会運営を担うことになる。民主党は12月初旬に指導部選挙を実施する予定だ。
現上院院内総務のチャック・シューマー氏(民主党・ニューヨーク州選出)はチューン氏の選出を祝福し、超党派での協力に意欲を示している。新体制下での仮想通貨規制の行方に、業界からの期待が高まっている。
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