ソラナのPumpSwap、取引量20億ドル突破|誕生から10日で

ソラナ SOL +0.13%ブロックチェーン上の分散型取引所(DEX)PumpSwapは3月末、立ち上げから10日間で累積取引量が20億ドル(約3000億円)を突破した。
PumpSwapは、ソラナ上の著名なミームコイン発行プラットフォームPump.funが開発した独自DEXだ。
3月20日に正式ローンチされた同取引所は、Raydiumなど既存のソラナ基盤のDEXに対して、60%を超える市場シェアを獲得している。
低手数料戦略で急成長か
PumpSwapの急成長の背景には、競合他社と差別化された手数料戦略がある。
同取引所は、0.25%という低い取引手数料を設定。また、以前ソラナ上でトークンを他プラットフォームに移行する際に必要だった6SOLの手数料を排除した。
また同取引所は、Uniswap V2やRaydium V4と同様の自動マーケットメーカー(AMM)モデルを採用しており、効率的な流動性提供とトークン上場プロセスを確保している。
これにより、ミームコインなど新興トークンの取引において優位性を示している。
このような戦略により、同取引所の発生手数料は500万ドル以上となり、流動性プロバイダーは100万ドル以上の手数料を受け取っている。
また、約70万のウォレットが同取引所にアクセスしている。
既存DEXとの競争激化
PumpSwapの登場は、これまでソラナエコシステムで主要な位置を占めていたRaydiumなどの既存DEXに大きな影響を与えている。
また同取引所は今後、収益共有モデルの導入を計画。取引から得られる収益の一部をコイン作成者に還元する仕組みを実装予定で、さらに多くのプロジェクトやユーザーを惹きつける可能性がある。
一方でRaydiumも、「LaunchLab」と呼ばれる独自のミームコイン発行プロトコルを開発。Pump.funと競合することを検討している。
しかし市場専門家からは、特にミームコイン取引の拡大に伴うリスクも指摘されている。「これらのトークンの多くは本質的な価値を欠いており、急速な成長後に価値が崩壊するリスクが高い」と警告の声も上がっている。
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