メタプラネット、5000万ドル債券発行|ビットコイン購入へ

東京証券取引所上場のメタプラネットは28日、ビットコイン(BTC)購入資金調達のため5000万ドルの無利子債券を発行した。
16回目の債券発行でビットコイン戦略を加速
今回の債券は私募により発行され、125万ドル単位で計40口に分割された。債券期間中は利息の支払いがなく、担保や保証も設定されていない無担保債券である。メタプラネットにとって、ビットコインの購入を目的とした債券発行は今回で16回目となる。
調達資金は全額、同社の財務戦略の一環として実施するビットコイン購入に充当される。メタプラネットは2025年末までに1万BTCの保有を目標としており、現在の保有量は7800BTCを超えている。今回の資金調達により、この目標達成に向けた取り組みが一層加速する見通しである。
投資家の支持と企業戦略の転換
債券発行の発表を受けて、メタプラネットの株価は9.5%上昇した。これは投資家が同社のビットコイン重視戦略を支持していることを示す動きである。
同社は従来の法定通貨ベースの準備金をビットコインに置き換える方針を採用し、インフレヘッジや通貨価値下落への対策として暗号資産(仮想通貨)を位置付けている。今回の債券は全てケイマン諸島を拠点とするEvo Fundが引き受けた。過去にも複数回の債券発行で支援を続けた同ファンドの動きは、メタプラネットのビットコイン戦略に対する継続的な信頼を裏付ける。
無利子債券の発行により、同社は株主価値の希薄化を避けつつ、コスト効率的な資金調達を実現している。この戦略は企業による資産運用の新たなモデルケースとして注目を集めている。
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