3月第2週の仮想通貨|イーサリアム財団、ビットマインに5000ETH売却

イーサリアム財団は13日、5,000枚のイーサリアム(ETH)をビットマイン・イマージョン・テクノロジーズに相対取引(OTC)で売却した。
1トークンあたりの平均価格は2,042.96ドルで、総額は約1038万ドルに上る。市場への影響を最小限に抑えるため、取引はOTC形式で実施された。
同財団は売却が公表される約30分前に、新しいウォレットへ資金を移動させている。
世界最大級のイーサリアム保有企業
ビットマインは、金融アナリストのトム・リー氏が率いる企業だ。同社は公開企業として最大規模の暗号資産(仮想通貨)を保有しており、そのポートフォリオはイーサリアムに集中している。
現在約453万枚のイーサリアムを保有し、その価値は94億ドルを超える。
さらに、195枚のビットコイン(BTC)や10億ドル以上の現金準備金も管理している。
今回の売却で得た資金は、イーサリアムのプロトコル研究開発やエコシステムの拡大に充てられる。また、コミュニティへの助成金など、中核的な運営活動を直接支援する目的がある。
財団は基盤技術の向上と、参加者の拡大という2つの目標に焦点を当てている。
ステーキングを活用した新たな資金管理戦略
今回の売却は、イーサリアム財団が進める財務戦略の見直しの一環だ。
財団は2014年の設立以来、ブロックチェーンとエコシステムを支援する非営利団体として活動している。
運営費用を賄うため、保有するイーサリアムと法定通貨のバランスを保つ厳格な資金管理方針を維持している。
現在の目標は、年間運営費を保有資産の約15%に設定し、2.5年分の運営資金を確保することだ。
財団は2026年2月、資金調達のアプローチを大きく転換すると発表した。最大7万枚のイーサリアム、約1億4000万ドル相当をステーキングし、その利回りを運営資金に充てる計画だ。
この取り組みを通じて、年間1,900から2,200 ETHの利回りが見込まれている。
これまで財団が定期的にイーサリアムを売却する行動は、市場に警戒感を与えることがあった。
ステーキングの利回りと今回のビットマインとのような計画的な相対取引を組み合わせることで、持続可能な資金調達モデルへの移行を進めている。
市場への継続的な売り圧力を減らしながら、開発や助成金に必要な資金を確保する狙いがある。