ハイパーリキッドの原油連動トークン取引が急増、ETH超える

暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所のハイパーリキッド(HYPE)は10日、原油連動型無期限契約の取引高が急増した。
報道によると、ハイパーリキッドが提供する原油連動型の無期限契約(CL-USDC)の取引高が、過去24時間で12億ドルを突破した。
この取引高は、イーサリアム(ETH)を抜き、ビットコイン(BTC)に次いで同プラットフォームで2番目の規模となった。
以前の取引高は、2,100万ドルにとどまっていたが、短期間で爆発的な成長を記録した。
中東情勢の緊迫化
取引急増の背景には、中東情勢の緊迫化がある。2月下旬から続く米国とイスラエルによるイランへの攻撃などを受け、原油のサプライチェーンに深刻な混乱が生じている。
重要な海上交通路であるホルムズ海峡の封鎖リスクも高まっており、伝統的な金融市場では原油先物価格が30%以上も急騰した。
指標となるWTI原油価格は8日、1バレルあたり107ドルに達した。また、ブレント原油も一時120ドルに迫る動きを見せた。
こうした地政学的なリスクの高まりが、仮想通貨トレーダーの関心を原油市場へと向かわせている。
週末のコモディティ取引における仮想通貨の役割
ハイパーリキッドの原油連動型契約は、米ドルに連動するステーブルコインUSDCを証拠金および決済通貨として使用している。
未決済建玉(OI)は約1億8,300万ドルに達した。また、価格の急変動に伴い、7,500万ドル規模のショートポジションが清算された。
この無期限契約は、資金調達率を利用して現物価格との乖離を防ぐ仕組みを採用している。
レバレッジをかけた取引が可能であり、満期日がないため長期的なポジション保有も容易だ。さらに、24時間365日いつでも取引できるという特徴があり、利便性の高さが評価されている。
今回のハイパーリキッド取引高急増は、週末などウォール街の伝統的な市場が閉まっている時間帯における仮想通貨プラットフォームの重要性を浮き彫りにした。
トレーダーはリアルタイムで原油価格の変動に対応するため、分散型取引所を積極的に活用している。仮想通貨市場とコモディティ市場の融合が、新たな取引の形を生み出している。