HYPEが急騰、ドージコイン超え|先物市場でXRPに次ぐ存在感

分散型パーペチュアル取引所のハイパーリキッドのトークンであるHYPEは16日、先物の建玉総額で、全暗号資産(仮想通貨)の中で5番目の規模に達した。
また、データ提供元のCoinglassによると、HYPE先物の建玉は全世界で20億6000万ドルに達している。
ドージコインを超え、リップルに迫る勢い
この規模は、ミーム銘柄のドージコイン(DOGE)の建玉18億3000万ドルを上回るものだ。
決済に特化したリップル(XRP)はHYPEを上回っており、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)が市場をリードしている。
時価総額で上回る多くの仮想通貨を抑え、HYPEが先物市場で存在感を示す背景には、特定目的のブロックチェーン製品への関心の高まりがある。
この事実は、市場の関心が多様なプロジェクトに向かっていることを示唆している。
ハイパーリキッドの独自性とトークン経済が背景に
Here’s why Hyperliquid is winning on every front — product, user adoption, and the $HYPE token’s performance:
— Hyperliquid Hub 🇻🇳 (@Hyperliquid_Hub) June 16, 2025
92.78% of protocol (HyperCore) revenue goes to buying back HYPE on the open market — over $1B annually in buybacks
Major firms and funds — including @TonyGuoga,… pic.twitter.com/n4fC4yHNm4
ハイパーリキッドは、独自のレイヤー1ブロックチェーン上に構築されたDEXだ。オンチェーンでの無期限先物市場の提供に特化している。
データ分析ツールDuneのデータによると、先週のオンチェーン無期限先物の総取引高943億ドルのうち、ハイパーリキッドが60%を占めた。
HYPEトークンは、経済的インセンティブや手数料支払い、分散型ガバナンスに利用される。
保有者は意思決定プロセスへの参加が可能だ。プロトコルは、利用者から徴収した取引手数料の97%をHYPEの買い戻しに充てており、これが市場に継続的な買い圧力をもたらしている。
Hyperliquid HubはXで「プロトコルの収益の92.78%が公開市場でのHYPE買い戻しに使われ、年間10億ドルを超える」と述べた。
大手企業やファンドがHYPEをポートフォリオに加えており、市場の流動性を高めている。
HYPEの価格は、過去3ヶ月で4倍以上に上昇し、44ドルの過去最高値を記録した。
建玉の急増とプラスの資金調達率がこの上昇を支え、強気のレバレッジ取引への強い需要を示している。