Hashdex、米国ETFにライトコインとXRPを追加へ

暗号資産(仮想通貨)管理会社のHashdex(ハッシュデックス)は14日、米国での仮想通貨ETF(上場投資信託)ポートフォリオにライトコイン(LTC)とリップル(XRP)を追加する計画を進めていることが明らかになった。
この動きは、米国での仮想通貨ETF市場拡大の流れを受けたものだ。ハッシュデックスはすでにブラジルで世界初のXRPスポットETFを運用しており、この経験を米国市場にも生かす構えを見せている。
仮想通貨ETF市場の急速な拡大
仮想通貨ETF市場は近年急速に拡大している。特にビットコイン(BTC)ETFが米国で承認されたことを皮切りに、イーサリアム(ETH)など他の主要仮想通貨にも広がりを見せている。
ハッシュデックスの計画は、バンエック(VanEck)やプロシェアーズ(ProShares)など他の資産運用会社による同様の動きとも重なる。これらの企業もソラナ(SOL)、ライトコイン、XRPなどのETF申請を米証券取引委員会(SEC)に提出している。
米国でのXRPやその他のアルトコインETFが承認された場合、アナリストはXRPだけでも初週に40億ドル(約5960億円)から80億ドル(約1兆1920億円)の資金流入があると予測している。
規制環境と承認の見通し
ETF承認の最大の障壁は規制環境だ。SECは特定の仮想通貨が証券なのか商品なのかを継続的に評価しており、この判断がETF承認に大きく影響している。
最近SECが新たな仮想通貨ワーキンググループを設立したことで、より好ましい規制環境になる可能性が高まっている。
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リップル社との法的争いの影響
XRP ETFの承認に関しては、リップル社とSECの間で続いていた法的な争いも影響を与える可能性がある。この法的問題の行方が、XRPのETF承認のタイミングや結果に影響を与える重要な要素となっている。
ハッシュデックスのような企業が米国市場でより多様な仮想通貨ETFを提供しようとする動きは、投資家にとって仮想通貨への簡便なアクセス方法を提供するだけでなく、仮想通貨市場全体の成熟度を高める重要な一歩となりそうだ。
ブラジルなどの市場ですでに革新的な商品を上場させている実績を持つハッシュデックスの米国ETF戦略は、今後の仮想通貨投資環境に大きな変化をもたらす可能性がある。
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