FIFA、アバランチ基盤の新ブロックチェーン開発|NFT移行へ

国際サッカー連盟(FIFA)は21日、アバランチ(AVAX)を基盤とした独自のレイヤー1ブロックチェーン「FIFA Blockchain」を開発すると発表した。
FIFA、Web3戦略でアバランチと提携
このアバランチを基盤とした新ネットワークは、FIFAのWeb3戦略の中核を担うもので、イーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性を持つ。
FIFAは、この新しいブロックチェーンへ、同連盟の非代替性トークン(NFT)マーケットプレイス「FIFA Collect」の基盤を移行する計画だ。
これまでFIFA Collectはアルゴランドのブロックチェーンを利用していたが、スケーラビリティの課題に直面していた。新ブロックチェーンへの移行により、スケーラビリティ、ユーザー体験、そして相互運用性の向上が期待される。
FIFA Blockchainは独立して運営されるものの、アバランチのエコシステムおよびEVMとの互換性を維持する。これにより、開発者はより広範なツールやウォレットを利用できるようになる。FIFAは、世界50億人のファンに向けて、より高性能なサービス提供を目指す。
新ブロックチェーン開発と市場への影響
FIFA Blockchainの開発と管理は、Web3技術企業のModexが主導する。Modexはアバランチのインフラを活用し、スケーラブルなファン体験の提供に注力する。
この提携は、アバランチのアーキテクチャが持つ高い処理能力と低遅延トランザクションという特徴を活かすものだ。
今回の発表を受け、アバランチのネイティブトークンであるAVAX AVAX +4.51%の価格は10~11%上昇した。これは、FIFAとの提携に対する市場の期待感を示すものと考えられる。
FIFA Blockchainは、分散型で高スループットな運用を重視し、セキュリティと効率性を維持しながら段階的に分散化を進める方針だ。
現在アルゴランドの外部ウォレットに保管されているNFTを新しいブロックチェーンに移行するには、ユーザーによる再インポート作業が必要となる。
FIFAは、このプロセスを通じて資産の継続性を確保するとしている。EVM互換ネットワークへの移行は、イーサリアムの開発ツールやブロックチェーンインフラとの連携を強化し、クロスチェーン統合を合理化する狙いもある。
FIFAのこのような動きは、スポーツ界における仮想通貨の新たな可能性を示唆しており、ファンエンゲージメントの向上にもつながると期待される。
最先端の仮想通貨ウォレット






