イーサリアムのDeFiシェア54%に低下|ソラナなど競合急追

イーサリアム(ETH)はこのほど、分散型金融(DeFi)における預かり資産(TVL)のシェアが54%に低下した。
イーサリアムのDeFi市場における支配力は、2025年初頭から大きく縮小している。当時の63.5%から約10ポイント低下し、近年で最も低い水準の一つとなった。
単一チェーンが支配する構造から、複数のチェーンが共存する環境へと変化している。
競合チェーンの台頭によるシェア低下
シェア低下の背景には、競合するブロックチェーンの台頭がある。ソラナ(SOL)は高速な処理速度と低い手数料を武器に、約6.66%のシェアを獲得した。
また、BNBチェーンもゲームやステーキングなどのプラットフォームに支えられ、約6.60%のシェアを維持している。
さらに、ビットコイン(BTC)を基盤としたDeFiエコシステムも拡大を続けている。ビットコインを担保とする商品への需要が高まり、シェアは約6.35%に達した。
イーサリアムのレイヤー2ソリューションであるBaseやトロン(TRX)なども、それぞれの強みを生かして市場に食い込んでいる。
依然として市場トップの地位を維持
シェアは低下したものの、イーサリアムはDeFi分野で依然として圧倒的なトップの座を保っている。プロトコル全体でロックされた総価値は約454億ドルに上る。
非イーサリアムチェーンの合計シェアは約47%に迫っているが、イーサリアムの絶対的な規模は揺るいでいない。
市場アナリストは、今後のイーサリアムのシェア動向について複数の予測を立てている。競争の激化や資金の流れによっては、2026年末までに55〜58%に回復する可能性がある。
一方で、46〜50%までさらに低下するという見方もある。
代替エコシステムが様々なインセンティブや技術的優位性でユーザーを集める中、ブロックチェーン業界の競争は激しさを増している。
それでも、イーサリアムは深い流動性や活発な開発者活動を背景に、強固な基盤を維持している。広範なインフラストラクチャの存在が、今後も多くのDeFiプロトコルやユーザーを惹きつけるとみられる。