7.5万円が5.5億円に|13年眠ったビットコインウォレットが活動再開

暗号資産(仮想通貨)取引追跡サービスのWhale Alertは20日、約13年間動きのなかったビットコイン(BTC)ウォレットが活動を再開したと報告した。
このウォレットには59.723BTCが保管されており、現在の価値は約5.5億円に達している。
13年の眠りから覚めた巨額ビットコイン
Whale Alertの報告によると、このビットコインウォレットは2011年8月以来初めての取引を行った。最初の取引は0.00000778BTC(約70円相当)の送金で、新しく作成されたウォレットへのテスト取引とみられる。
💤 A dormant address containing 59 #BTC (3,781,424 USD) has just been activated after 13.1 years!https://t.co/2Cys4x7E04
— Whale Alert (@whale_alert) September 20, 2024
この長期間眠っていたウォレットの動きは、仮想通貨市場に大きな注目を集めている。
2011年8月当時のビットコイン価格は約8.79ドル(約1,268円)で、59.723BTCの価値は524.96ドル(約7.5万円)だった。それが13年の時を経て、現在、約5.5億円にまで価値が跳ね上がっている。
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幻のビットコイン発見:3つの驚きのシナリオ
このような長期保有者の中には、思わぬ形でビットコインを再発見する人もいる。憶測にすぎないが、以下は、仮想通貨コミュニティで話題になっている3つの興味深いシナリオだ。
- 埋立地での奇跡の発見:ある男性が、10年前に捨てたパソコンのハードディスクを地元の埋立地で発見。中にはビットコインが眠っていた。
- 古本の中の宝物:大学時代の心理学の教科書を古本市に寄付しようとしていた女性が、本のページの間に挟まれた付箋を発見。そこには、ビットコインのシードフレーズが記されていた。
- タイムカプセルの中の恋文:海辺に埋めたタイムカプセルを掘り起こした男性が、昔の恋文の裏に書かれたシードフレーズを発見。
これらのシナリオは、仮想通貨の長期保有が思わぬ形で大きな利益をもたらす可能性を示している。同時に、デジタル資産の適切な管理の重要性も浮き彫りにしている。
仮想通貨市場の現状と今後の展望
このニュースの執筆20日時点で、ビットコインの価格は63,767ドル(約920万円)を記録。24時間で2.95%、週間では10.52%の上昇となっている。
市場関係者の間では、仮想通貨市場全体が回復の兆しを見せているとの見方が広がっている。ビットコインは8月26日に記録した1か月高値64,996ドルの更新を目指す展開となっている。
最近では、他にも長期間動いていなかった仮想通貨ウォレットの活動再開が相次いでいる。
イーサリアム(ETH)のICOに参加したアドレスが2年ぶりに1万ETHを取引所に入金したケースや、8年半動きのなかったアドレスが1.6万ETHを移動させた事例などが報告されている。
このような長期保有者の動きは、仮想通貨市場の成熟と安定性の向上を示唆している。
多くの投資家が長期的な視点で仮想通貨を保有し続けていることは、この新しい資産クラスへの信頼感が着実に高まっていることの証左といえるだろう。
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