DEX月間取引高、過去最高の6133億ドルを記録

分散型取引所(DEX)の取引高は3日、2025年10月に過去最高の6133億ドルに達した。
The Blockが引用したDefiLlamaのデータによれば、この数値は9月の約5000億ドルから大幅に増加し、月間取引高として史上最高を更新した。
これまでの最高記録は2025年1月の5602億ドルだった。
取引高ランキングでは、Uniswapが1709億ドルで首位を維持し、PancakeSwapが1019億ドルで続いた。
3位には約350億ドル規模のHumidiFiが入ったとされる。また、分散型無期限契約取引所の月間取引高も1兆3000億ドルに達し、こちらも過去最高を更新した。
市場の変動が取引高を後押し
10月のDEX取引急増は、市場の大きなボラティリティが背景にあるとみられている。
特に10月10日には、ビットコイン(BTC)が12万1500ドルから11万ドルへと急落し、大量の取引が発生した。
Presto ResearchのMin Jun氏は、「この急落がトレーダーのポジション調整を促し、取引活動を活発化させた」とコメントしている。
専門家はBNBチェーン上のミームコイン需要の拡大、匿名性を重視した暗号資産(仮想通貨)取引、ETFによる取引フローなどが取引高拡大に寄与したと指摘。
Kronos ResearchのVincent Liu氏は、「透明性や自己カストディに加え、流動性マイニングやエアドロップ機会を求めてオンチェーンへ移行している」と述べた。
中央集権型取引所との比較と今後の見通し
DEXの取引高が急増する一方で、中央集権型取引所(CEX)の取引高も増加した。
CEXの10月の月間取引高は2兆1700億ドルに達し、9月比で約28%増となった。
DEXとCEXの市場シェア比率は、9月の18.8%から10月には19.8%へと上昇し、分散型プラットフォームの存在感が高まっていることが確認された。
前出のLiu氏は「現在の市場環境が継続すれば、この傾向は11月も続く可能性が高い」と見解を示した。
現物市場の価格変動とトレーダーによる資産再配分が、記録的な取引高を生み出したとみられる。
今後の市場状況次第では、DEXシェアがさらに拡大する可能性もある。