グーグルやVisa、コインベースのAI決済規格「x402」開発に参画

暗号資産(仮想通貨)取引所大手コインベースは2日、Linux Foundationの下で非営利団体「x402 Foundation」を設立した。
同団体は、コインベースが提供する「x402」プロトコルを、インターネット上の普遍的でオープンな決済標準として開発することが目的だ。
創設メンバーにはグーグルやマイクロソフト、Visa、マスターカードなど20以上の業界大手が名を連ねている。
さらに、サークルやShopify、ソラナ財団などの有力企業や組織も参加している。
コインベースが開発の「x402」
x402プロトコルは、ウェブの通信規格であるHTTPのステータスコード「402 Payment Required」を活用している。ウェブ上のやり取りに決済機能を直接組み込む仕組みだ。
データの送受信と同じくらい簡単に、アプリケーション間でのシームレスな取引を可能にする。
この技術は元々、2025年5月にコインベースが即時決済プロトコルとして導入したものだ。その後、クラウドサービス大手のCloudflareや決済大手のストライプと共同で開発を進めてきた。
オープンソースとしての開発を促進するため、中立的な組織の管理下に移行した形だ。
AI主導の経済圏を支える技術
新団体の設立は、インターネット上の決済システムが抱える課題を解決する狙いがある。
現在、AIエージェントが自律的に少額決済を行う「エージェントコマース」の需要が高まっている。しかし、従来の金融システムでは高頻度で少額の取引を処理するには限界があった。
そのため、ウェブの暗号化通信で使われるSSLのように、標準化されたベンダー中立の決済プロトコルが必要とされていた。
x402プロトコルは、特定の企業に依存しない中立的な規格として設計されている。
ブロックチェーンの種類を問わず決済をサポートし、アカウント設定や人間の介入なしに機械同士の取引を実現する。
ソラナ(SOL)などのネットワークにも対応し、幅広い相互運用性を提供する。
これにより、Web3のインフラストラクチャがより強固なものとなる。
Linux Foundationのジム・ゼムリンCEOは、透明性の高い開発の重要性を強調した。また、コインベースのシャン・アガルワル氏らは、AI主導の経済において中立的な管理が不可欠だと述べている。