米コインベース、仮想通貨購入にApple Pay対応|即時取引可能

コインベース(Coinbase)は2日、暗号資産(仮想通貨)購入プラットフォーム「コインベース・オンランプ(Coinbase Onramp)」において、Apple Payでの決済に対応したと発表した。
Coinbase Onrampは、開発者が自社のアプリに仮想通貨の購入機能を簡単に追加できるツール。入金から購入までの手続きを簡単にし、取引をスムーズに行える仕組みを提供している。
仮想通貨購入の障壁を解消
コインベースによると、仮想通貨市場への参入障壁として、本人確認手続きの煩雑さや、複数アプリの利用が必要となる点を指摘。
これらの要因により、多くのユーザーが途中で離脱していた現状を踏まえ、新たなソリューションを提供する。
Coinbase Onrampの特徴は、対象取引についてKYCを簡略化している点だ。また、ステーブルコインのUSDC(USD Coin)について、法定通貨との相互交換を無料で提供している。
Apple Pay導入で利便性向上
今回導入されたApple Payとの連携により、わずか数秒で仮想通貨の購入が可能になった。米国内のApple Payユーザー6000万人以上が対象となる見込みで、仮想通貨市場へのアクセシビリティが大幅に向上する。
Coinbase Onrampを活用している「Moonshot」アプリでは、スピーディーな仮想通貨取引を実現。ユーザーは煩雑な手続きなしで、仮想通貨を購入できる環境を整備している。
導入手順とサービス内容
既存のCoinbase Onrampユーザーは、追加設定なしでApple Payを利用できる。新規ユーザーは、クイックスタートガイドを参照すれば、すぐにサービスの利用が開始できる。
- Coinbaseのアカウントを作成
- 本人確認書類を提出
- Apple IDとの連携を設定
- 支払い方法にApple Payを追加
また、2回目以降の取引ではワンクリック購入機能も用意されており、より迅速な取引体験を提供する。
開発者向けプラットフォームの拡充
同社が展開する開発者向けプラットフォーム「Coinbase Developer Platform」では、初期段階からグローバル展開までをサポートする信頼性の高い開発ツールを提供中。
製品開発に関する問い合わせは、Discord経由での連絡や、製品開発チームとの直接相談を受け付けている。
開発者は専用フォームを通じて、新機能のリクエストや意見を提出することも可能だ。なお、Coinbase Onrampを利用するアプリケーション開発者は、法定通貨からの入金機能を容易に実装できる。これにより、開発者は本来のアプリケーション開発に注力できる環境が整うとしている。