スイの「Cetus」が再起動、300億円超の流出から1ヶ月未満で

スイ SUI +1.84%ブロックチェーン上の分散型取引所(DEX)であるCetusは8日、全ての機能を復旧させ、サービスを再開した。
同プロトコルは、5月に第三者のスマートコントラクトの脆弱性を突かれ、2億ドルを超える損失を被った。これにより、一時的にサービスを停止していた。
今回の再開は、資金の補充と利用者への補償計画が伴う。
Cetusチームによる資金回収
Cetusチームは攻撃を受けた後、主要な流動性プールの機能を停止し、複数の手段で流動性の補充を実施した。
まず、オンチェーンでの投票を通じて、流出資産のうち1億6,000万ドルを回収した。
さらに、自己資金から700万ドルを拠出して、流動性提供者が保有していたトークンを買い戻した。
加えて、Sui財団から3,000万USDCの融資を確保し、流動性の安定化を図った。
これにより、流動性提供者の資産は85%から99%が回復したと報告されている。
ユーザーへの補償も展開
またCetusは、利用者の金銭的損失に対応するため、補償計画も明らかにした。
補償は、独自トークンであるCETUSの総供給量の15%を割り当てる形で行われる。このうち5%はサービス再開時に請求可能となり、残りの10%は12カ月かけて直線的に配布される。
チームは、イーサリアム(ETH)にブリッジされた未回収の約6,000万ドルについても、複数の法域で法的措置を検討しており、資金回収に楽観的な見方を示している。
将来的には、回収した資金をトークンの買い戻しやSui財団への融資返済に充てる計画だ。

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