ビットコイン、金に対する時価総額比率が14%に|史上最高水準

ギャラクシーリサーチの調査によると、ビットコイン(BTC)の時価総額はこのほど、金の時価総額の14%に達し、過去最高水準を記録した。
ビットコインETF、金ETFを運用資産総額で上回る

K33リサーチの分析では、ビットコインの成長は、ビットコイン上場投資信託(ETF)の運用資産総額が1290億ドルに達し、金ETFの1280億ドルを上回ったことが要因とされている。同社のベトレ・ルンデ氏は「20年の歴史を持つ金ETFが、ビットコインに追い抜かれた」とコメントした。
またギャラクシーリサーチのマイク・ノボグラッツCEOは、5〜8年後にはビットコインの時価総額が、金を上回る可能性を示唆している。
金融テクノロジー企業ブルームバーグのエリック・バルチュナス氏は「ビットコイン現物ETFが、開始からわずか1年足らずで金ETFと同等の水準に達したことは、機関投資家の暗号資産(仮想通貨)への関心を一新した」と評価している。
ビットコインの時価総額は約2兆ドル、世界第7位の資産に
CompaniesMarketCapによると、ビットコインの時価総額は一時2兆ドルを超え(執筆時点では1.9兆ドル)、世界の資産の中で第7位にランクされた。サウジアラムコ(サウジアラビアの国営石油会社)や銀を上回り、主要資産クラスとしての地位を確立している。

一方、金は17兆ドル超の時価総額を維持しており、アップル、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾンなどの大手ハイテク企業の時価総額合計を上回る規模を保っている。
CoinGeckoのデータでは、仮想通貨市場全体の時価総額は約3兆4800億ドル。その中でビットコインは54.9%、イーサリアム(ETH)は11.6%のシェアを占めている。
FRBの利下げ予想に市場は一時動揺も、長期的な見通しは強気
米連邦準備制度理事会(FRB)は18日に0.25%の利下げを実施し、ジェローム・パウエル議長の発言や2025年の利下げ予想を4回から2回に引き下げたことを受け、24時間以内にロングポジション6億6000万ドル以上が清算された。
ビットワイズインベストのマット・ホーガン氏は、この反応は一時的なものだと指摘。仮想通貨市場は以前より成長力を持っており、FRBの政策との相関は弱まっていると分析している。