ヴァンエック、米初ステーキングETH連動ETFを申請|Lido活用

資産運用会社VanEckは16日、米国証券取引委員会(SEC)に対し「VanEck Lido Staked ETH ETF」のS-1登録届出書を提出した。
Lidoプロトコルを通じてステーキングされたイーサリアム(ETH)であるstETHに連動するもので、承認されれば米国で初めてstETHを参照するETFとなる。
規制緩和と機関投資家の需要が背景に
このETFは、分散型リキッドステーキングプロトコルLidoを通じて発行されるトークン化されたイーサリアム(stETH)を保有するよう設計されている。
stETHはイーサリアムの価格変動へのエクスポージャーと、ステーキングによる報酬を組み合わせたもの。
流動性を維持しながらネットワークのセキュリティ貢献による利益を享受できる。
Lidoプロトコルは、これまでに20億ドル以上のステーキング報酬を生み、TVL(預かり資産)は400億ドル近くに達している。
VanEckはstETHを規制ETFの枠組みに組み込むことで、税制上も有利にステーキングエコノミーへ参加できる仕組みを狙っている。
また、機関投資家がオンチェーン管理なしでコンプライアンスも守れる。
今回の申請の背景には、2025年半ばにSEC企業金融部が、特定条件下でのリキッドステーキング事業が証券取引に該当しないとの見解を示したことがある。
この規制緩和が、VanEckなどの伝統金融機関によるETF開発を後押しした。
また、イーサリアムがプルーフ・オブ・ステークへ移行したことも、機関投資家の関心を高める要因となっている。
市場への影響と今後の展望
承認されれば、このETFはイーサリアムのステーキング経済を反映しつつ、日々の流動性とオンチェーンでの透明性を提供する。
stETHの償還可能性を活用し、遊休資産を削減しつつ効率的なファンド運用を実現する構造だ。
Lidoエコシステム財団の機関投資家向け渉外責任者キーン・ギルバート氏は以下のように述べた。
「この申請は、リキッドステーキングがイーサリアムインフラに不可欠であるとの認識を反映している」。
Lidoが分散化と機関投資家向け基準の橋渡し役となることを強調した。
この発表後、イーサリアム価格は一時的に4,100ドルのレジスタンスラインを試すなど、市場は好意的に反応。
SECの審査を経て承認されれば、規制市場における仮想通貨のステーキング商品として前例となり、機関投資家の参入が加速する可能性がある。
このETFの行方は、今後のイーサリアム市場の成長に大きな影響を与える重要な分岐点となるだろう。