トランプ氏、仮想通貨支持派のスコット氏を財務長官に指名

ドナルド・トランプ氏は22日、暗号資産(仮想通貨)支持派として有名なヘッジファンドマネージャー、スコット・ベセント氏を次期財務長官に指名した。
スコット氏は、トランプ氏が掲げる「ビットコイン(BTC)国家備蓄構想」にも賛同の意を示している。
投資の専門家スコット氏が、財務長官に指名される
スコット氏は、1991年にソロス・ファンド・マネジメントに入社。「イングランド銀行を潰した男」として知られるジョージ・ソロスの下で経験を積んだ。スコット氏は1992年のポンド危機を主導した1人であり、イギリス・ポンドを暴落させたことで同社は10億ドル以上の利益を上げた。
同氏はソロス・ファンド・マネジメントを退社後、2015年に投資会社キー・スクエア・グループを創立。トランプ氏の大統領選には寄付者および顧問として参加し、200万ドル以上の寄付を行った。
トランプ氏は22日、自身が運営するSNS「トゥルース・ソーシャル(TRUTH Social)」で、「スコット・ベセントを財務長官として指名することを光栄に思う。」と述べた。
またリップル(XRP)のブラッド・ガーリングハウスCEOは、「スコット氏は、トランプ氏にとっての完璧な選択だ」と投稿している。
元々、財務長官候補にはスコット氏以外に、カントール・フィッツジェラルドのハワード・ラトニックCEOも挙げられていた。しかしラトニック氏は役職獲得に向けて過剰にアピールしすぎ、トランプ氏を不快にさせたという。
トランプ政権の人事が固まりつつある
トランプ氏は12日、有名起業家のイーロン・マスク氏が関わる政府効率化局(DOGE)の設立を発表。保健福祉省のトップには仮想通貨に友好的なロバート・F・ケネディ・ジュニア氏を指名するなど、トランプ政権の体制が固まりつつある。
21日にはトランプ氏の公約通り、米証券取引委員会(SEC)ゲイリー・ゲンスラー現委員長の退任を発表した。トランプ氏は次期議長として、仮想通貨支持派の弁護士テレサ・グッディ・ギレン氏を任命する意向を示している。
今回のスコット氏の指名は上院の承認を必要とするが、承認されれば仮想通貨を始めとする経済政策を担当することになる。
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