トランプ政権、カルダノチェーンなど活用の選挙システムを検討

トランプ政権は17日、ブロックチェーンを活用した選挙システムを検討していると報じられた。イーロン・マスク氏が率いる、米国政府効率化局(通称:DOGE)を通じて構築される模様。
ドナルド・トランプ氏は過去に「公平な選挙」を重視する発言をしており、ブロックチェーン技術を使用することで、電子投票および本人確認システムの構築を目指す。
イーロン・マスク氏が関わるDOGEが、ブロックチェーン選挙の構築へ
PANewsの報道によると、有名起業家のイーロン・マスク氏が率いるDOGEが、ブロックチェーン技術を活用した投票システム「eVote」の実装を検討している。
eVoteは、X(旧Twitter)、カルダノ(ADA)、Hyperledger、Hederaなど、複数のブロックチェーンプラットフォームとの協力のもと、電子投票および本人確認システムの構築を目指している。
各プラットフォームとの連携により、セキュリティと利便性を両立させた投票システムを構築する狙いだ。
暗号化技術の導入が実現の鍵に
Shiba Inuのチーフ開発者であるShytoshi Kusama氏は、システムの成功には完全準同型暗号(FHE)の実装が不可欠だと指摘している。
同氏によれば、投票データを保護するためには、ブロックチェーンに記録するだけでは不十分とのこと。量子コンピュータによる解読にも耐えられる暗号化が必要、と説明する。
特に懸念されているのは、悪意を持つ国が投票内容を解読し、誰がどの候補者に投票したかを特定できてしまうリスクだ。
これを防ぐため、Kusama氏は最新のFHEの導入が不可欠だと強調している。
トランプ氏が求める「選挙の公平性」確保への取り組み
トランプ氏は過去に、選挙に公平性を求める発言をしている。
2020年にジョー・バイデン氏に敗戦した際は「不正選挙だ」と訴え、2024年にも「公平な選挙なら敗北を認める」と公平性を重視する姿勢を見せている。
Kusama氏はトランプ氏に対して、専門的なブロックチェーンアドバイザーの任命を提案している。