SpaceX、ビットコイン1万8712枚の保有が判明|14億ドル超

宇宙開発企業のSpaceX(スペースX)は20日、米証券取引委員会(SEC)に提出したS-1登録届出書の中で暗号資産(仮想通貨)の保有状況を公開した。
スペースXのビットコイン保有状況が明らかに
提出された文書によると、スペースXは2026年3月末時点で1万8,712枚(約14.6億ドル)のビットコイン(BTC)を保有している。
総取得コストは約6億6,100万ドル(約1,050億9,900万円)に上り、1枚あたりに換算すると、平均取得単価は約3万5,300ドル(約561万2,700円)となる。
同社が長期間にわたり、現在の市場価格よりも大幅に低い水準でビットコインを買い集めていたことが明らかになった。
企業が財務資産として仮想通貨を保有する動きは広がっており、スペースXの戦略もその一環とみられる。
他の大手企業と同様に、デジタル資産をバランスシートに組み込む姿勢が鮮明になった。同社のCEOであるイーロン・マスク氏は、過去にドージコインへの支持を表明したことでも知られている。
また、3月末時点での保有ビットコインの公正価値は約12億9,300万ドル(約2,055億8,700万円)と報告されてる。
取得コストと比較すると、同社は多額の含み益を抱えている状態だ。急成長を遂げるスペースXにとっては、財務上の大きな強みとなる。
財務状況に与える影響と今後の注目点
S-1文書は、企業が証券を発行する際にSECへの提出が義務付けられている重要な書類だ。
投資家に対し、企業の財務状況や抱えるリスクを正確に開示する目的がある。スペースXのビットコイン保有状況も、このリスクと資産情報の開示の一環として公表された。
虚偽の記載や重要な情報の欠落があれば、企業や役員が責任を問われる厳しい基準が設けられている。
仮想通貨の市場価格は、マクロ経済の動向や規制の変化によって大きく変動するため、スペースXのバランスシートに直接的な影響を与える。
今後、スペースXが定期報告を行う企業となった場合、ビットコインの公正価値や売買の状況は継続的に更新される。
市場関係者は、同社が準備資産としてビットコインをどのように活用していくのか、その動向に高い関心を寄せている状況だ。
他の仮想通貨保有企業との比較を通じて、同社のリスク許容度や市場参入のタイミングが評価されることになる。
日本国内でも、メタプラネットのような企業が、暗号資産を財務資産として積極的に購入する事例が増加している。