フレンドテック、事実上のサービス終了へ|立ち上げから1年で

Web3.0ソーシャルネットワークであるFriend.Tech(フレンドテック)は8日、同プラットホームのシステムのロックおよび管理権限を放棄したことを明かした。
これは、同プラットホームが、立ち上げから1年で事実上閉鎖したことを意味する。
同プラットホームは、引き続き利用することができる。しかし今後、新機能やシステムの更新が実行される可能性は低いと考えられる。
FRIENDトークンの価格は、過去24時間で20%以上急落している。
Admin and ownership parameters have been set to 0x000…000 to prevent any changes to their fees or functionality in the future.
This change does not affect the separate web client operated at https://t.co/YOHabcBL3H which will continue to function as is. No fees from either…
— friend.tech (@friendtech) September 8, 2024
立ち上げから数ヶ月で利用急騰
フレンドテックは、「キー」と呼ばれるユーザーのチャット閲覧権の売買を可能とするWeb3.0ソーシャルネットワークだ。
この仕組みによりユーザーは、キーの売買で発生した手数料や売買益(キャピタルゲイン)で稼ぐことができる。
2023年8月に、大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが開発したイーサリアム(ETH)のレイヤー2である「Base」上に立ち上げされた。
立ち上げ後は、取引量が急騰。同プラットホームは、立ち上げから数ヶ月で、ユーザーから数千万ドルの手数料収入を獲得した。
また、大手仮想通貨投資企業のParadigmなどからの資金調達も完了させている。
「エアドロップ」と「V2」
同プラットホームは2024年5月、FRIENDトークンのエアドロップとV2(バージョン2)のリリースを行った。しかし、ユーザーからの熱狂を継続させることに苦労し、トークン価格やプラットホーム収益は急落した。
また6月には、Baseチェーンを離れ独自チェーン「Friendchain」の開発および移行を行う計画を発表した。
これは、同プラットホームが、誕生当初からBaseのチームと緊張した関係が続いていたことが理由とされる。
しかしその後、意見を一変させ、Baseからの撤退を取りやめている。
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