イーサリアム財団、保有ETHのステーキング開始|220億円規模

イーサリアム財団は9日、保有する資産の一部をステーキングし始めた。
今回のステーキング運用には、ビットワイズ・アセット・マネジメントのインフラが採用されている。同社のオンチェーンソリューション部門が開発と維持を担う、オープンソースのツールが活用される。
財務方針の転換とステーキングの開始
イーサリアム財団は、これまでの受動的な保有や単純な売却から、積極的に利回りを生み出す方向へと舵を切っている。
この新たな財務方針に基づき、2月24日には初期預金として2,016 ETHのステーキングを開始している。
最終的には約7万ETHをステーキングする計画だ。これは現在の価格で約1億4000万ドルに相当する大規模な運用となる。
ステーキングによって得られた報酬は、プロトコルの研究開発やエコシステムへの助成金、そして財団の日常的な運営資金として直接還元される予定だ。
この決定の背景には、財団の財務的な持続可能性を長期的に確保するという強い狙いがある。
暗号資産(仮想通貨)市場の価格変動が激しい中で、資産の売却に依存しない安定した資金調達手段が求められていた。
イーサリアムのステーキングは年間約2.8〜3%の利回りが見込まれており、資産を減らすことなく多額の収益を生み出す可能性がある。
ビットワイズの技術活用
今回のステーキングには、分散型署名ツールの「Dirk」と、バリデーター管理ツールの「Vouch」が導入された。これらのツールが選ばれた最大の理由は、その高い安全性と運用の回復力にある。
単一の障害点を持たず、複数の地域にまたがってハードウェアを分散管理することで、ネットワークのセキュリティを大幅に強化している。
ビットワイズは、この取り組みを通じて自社のインフラの信頼性が証明されたとしており、今後もオープンソース技術の維持に努める姿勢を示している。
イーサリアム財団は現在、約17万2650 ETHを保有しているとされている。
今回のステーキング開始は、ネットワークの安全性を高めるべきだというコミュニティからの要望に応えるものでもある。柔軟な資金の引き出しが可能な仕組みも採用されており、イーサリアム全体の信頼性向上に大きく寄与することが期待されている。