大手ETF発行者、ドージコインETF参入を見送る方針を発表
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暗号資産(仮想通貨)投資企業カナリー・キャピタルのスティーブン・マクルーグ最高経営責任者(CEO)はこのほど、ドージコイン(DOGE)のスポット上場投資信託(ETF)立ち上げを見送る方針を明らかにした。
同氏は、ドージコインの無制限供給と実用性の欠如が主な理由であると説明した。
ドージコインETFに慎重な姿勢|供給増加が課題
マクルーグCEOは、ドージコインをスポットETFの対象とすることに対し、慎重な姿勢を示した。
同氏は「ドージコインをETFの枠組みに入れるのは難しい。このコインは文字通り価値が下がり、供給が絶えず増加するように設計されている」と述べ、供給の無制限性が投資商品としての適格性を損なう要因であるとの見解を示した。
同社は他の仮想通貨であるソラナ(SOL)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ヘデラハッシュグラフ(HBAR)をベースにしたスポットファンドの立ち上げを申請しているが、ドージコインについては参入を見送る方針だ。
ドージコインETFを巡る動き、他社は積極的な展開
一方で、ビットワイズやグレイスケールをはじめとする複数の資産運用会社は、ドージコイン(DOGE)のETF立ち上げに向けた取り組みを加速させている。グレイスケールは先週、「ドージコイン・トラスト」を設立し、将来的にビットコインETFへの転換を目指す申請を行った。
現在、ドージコインは仮想通貨市場において時価総額第8位に位置しており、0.25ドル(約38円)前後で取引されている。これは、昨年12月に記録した3年ぶりの高値0.48ドル(約73円)から約50%下落した水準である。
実用性重視の判断基準、ドージコインETFは見送りへ
マクルーグCEOは、ソラナETFへの参入判断について、ソラナがネットワーク上での取引支払いやデジタルアプリケーションとの連携など、実質的なユースケースを持つことを理由に挙げた。
一方、ドージコインは2013年にジョークとして誕生した経緯があり、実用性に乏しいとされる。イーロン・マスク氏をはじめとする著名人の支持を受けているものの、実務的な用途は限定的であり、ETF商品としての適格性には疑問が残るとの見方が強い。
米国では、証券取引委員会(SEC)に仮想通貨支持派の委員長が新たに指名されるなど、デジタル資産に対する規制環境が変化している。これに伴い、さまざまな仮想通貨をベースにしたETF商品の開発競争が一層活発化している。
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