コインチェック親会社、米NASDAQ上場へ|国内取引所で初

コインチェック(Coincheck)株式会社の親会社であるCoincheck Group N.V.(CCG)は11日、米国のナスダック(NASDAQ)市場に上場することを発表した。銘柄名は「CNCK」。
国内の暗号資産(仮想通貨)取引所の親会社として初めての米国市場上場となる。
2014年の参入から、業界のパイオニアとして成長
同社は今後、ナスダック上場企業としての優位性を活かし、グローバルな人材採用や企業買収・資本業務提携を通じて事業拡大を目指す方針だ。上場に伴い、同社はオランダ法上の私的有限責任会社(B.V.)から公的有限責任会社(N.V.)へと組織変更を行った。
コインチェックは2012年の創業以来、特に若年層から支持を得て事業を拡大。2014年に暗号資産交換業に参入し、初心者でも扱いやすい操作性で日本におけるユーザー基盤を広げてきた。2018年4月にはマネックスグループ傘下となり、2019年1月には暗号資産交換業の登録を完了している。
コインチェックの蓮尾聡氏は「国内仮想通貨取引所の親会社として初めてナスダック市場に公開できたことは、暗号資産関連産業にとっての前進」とコメント。また同社の井坂友之氏は「ブロックチェーンという新しいテクノロジーやクリプト文化が世界をより良くすると信じている」と述べた。
アプリダウンロード数国内No.1の実績
コインチェックは現在、アプリダウンロード数5年連続で国内No.1を誇る仮想通貨取引サービスを展開。「新しい価値交換を、もっと身近に」をミッションに掲げ、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想通貨取引サービスを提供している。
今回の上場によりCoincheck Group N.V.は、仮想通貨取引所を中核事業とするナスダック上場企業2社のうちの1社となる。
同社の株式を購入したい場合は、ナスダック上場株式を取り扱う証券会社の口座を開設する必要がある。日本では、マネックス証券で取り扱いが開始されている。