日本アイドルトークンとは?特徴や将来性、IEOについて解説
国内の仮想通貨取引所において、フィナンシェトークン(FCT)とパレットトークン(PLT)、FCRコイン(FCR)で、仮想通貨IEOが実施されています。今回ご紹介する日本アイドルトークン(NIDT/ニッポンアイドルトークン)は、4つ目の事例として投資家から注目されている暗号資産(仮想通貨)です。
本記事では、仮想通貨日本アイドルトークンの特徴や将来性について解説。また、購入する際に注意点に関しても言及しています。「トークンをどこで買えるのか?」「これから価格は上がるのか?」などの疑問にお答えしているので、ぜひ最後までご覧ください。
日本アイドルトークン(NIDT)とは、アイドル文化を支えるためのトークン
日本アイドルトークン(NIDT)は、ブロックチェーン技術と日本のアイドルグループを組み合わせた画期的なプロジェクトです。有名アイドルグループ「AKB48」などをプロデュースしてきた秋元康氏が総合プロデューサーを務めており、今までになかった新しい仮想通貨として注目を集めています。
運営母体は、アイドルグループのプロデュースや運営を行うオーバース社。「今までになかったアイドル活動の実現」という目的を掲げており、同社が展開する新アイドルプロジェクトの資金調達手段として活用されているおすすめ仮想通貨です。トークンの総発行総数は10億枚となっており、30%はIEOを通じて販売され、売上がプロジェクトの運営・推進費用などに充てられます。
将来的にはリアルな場所での活動だけでなく、メタバース空間やNFT(NFTゲーム)などのWeb3.0技術を活用した活動領域の開拓も予定されています。最近ではNFTゲームのSTEPNが盛り上がりを見せたため、日本アイドルトークンにとって追い風となるかもしれません。ファンとアイドルとの交流を促進するため、AIを活用したコミュニティの設立も計画のひとつ。アイドルの海外展開だけでなく、メタバース投資の対象としても期待値が高まっています。
名称 | Nippon Idol Token |
通貨単位 | NIDT |
トークン規格 | イーサリアム(ETH) |
総発行枚数 | 10億枚 |
ローンチ時期 | 2023年3月 |
日本アイドルトークン(NIDT)の5つの特徴
日本アイドルトークン(NIDT)の特徴は、以下の5つです。
- アイドル活動に必要な資金を調達できる
- イーサリアムブロックチェーンと互換性のある規格を採用している
- ステークホルダーになると多くの特典が付与される
- 一部のトークンをロックアップしている
- 仮想通貨IEOにより資金調達額が10億円を突破した
一つずつ解説していきます。
アイドル活動に必要な資金を調達できる
日本アイドルトークン(NIDT)の特徴は、アイドルが活動するうえで必要となる資金を調達できる点です。従来であれば、アイドルが活動を続けるには資金提供者の意向に左右される傾向がありました。しかし、日本アイドルトークンの場合、ファンが推しのアイドルを直接サポートできるようになり、相互の関係性をより深められます。公式サイトで公表されているホワイトペーパーによると、調達した資金の使途は以下のとおりです。
- 予備費用:13%
- 対象事業の推進費用:67%
- 運営・オペレーション費用:20%
「推し活サイクル」と呼ばれるエコシステムを採用している点も、特徴のひとつ。例えば、ファンがお気に入りのアイドルを応援した場合に、グッズ購入やライブ観戦などの特典を受けられるようになります。トークンを保有して、効率的に「推しレベル」を上げたり、交流を楽しんだりできる点もメリットです。仮想通貨の次に流行るものとして、投資家からの注目を集めています。
イーサリアムブロックチェーンと互換性のある規格を採用している
日本アイドルトークン(NIDT)では、仮想通貨イーサリアム(ETH)で活用されているパブリックブロックチェーン「ERC-20」を採用しています。ERC-20は、スマートコントラクトを備えており、安全性や利便性の高さに定評があります。トークン取引においては、第三者の仲介を必要としないため、コスト削減が可能です。
今後、分散型取引所(DEX)でトークン取引ができるようになると、世界中の投資家やアイドルファンがこのプロジェクトに参加できるように。つまり、仮想通貨ドージコイン(DOGE)の今後と同じく流動性の向上も期待できます。加えて、有名アルトコインであるポリゴン仮想通貨の将来性にも関わってくるため注目です。なお将来的に分散型取引所を利用する際は、仮想通貨取引でおすすめのVPNの使用も合わせて検討してみてください。
ステークホルダーになると多くの特典が付与される
前述したように、日本アイドルトークン(NIDT)を保有すると、多くの特典が付与されます。具体例は、以下のとおりです。
- NFTやアバターなどの付与
- ライブチケットの当選確率が上昇
- プロジェクトへの一部プロデュースに参加できる権利
他には、アイドルへの投げ銭といった幅広い用途で活用される予定です。トークンの保有枚数や期間によってランク付けされ、それぞれの特典で優遇措置や仮想通貨エアドロップを受けられる可能性もあります。
プロジェクトの成長度合いによっては、ビットコイン成功者のような人物が現れるかもしれません。特典情報は、公式サイトやSNSで更新されるため、最新情報を定期的に確認しましょう。
一部のトークンをロックアップしている
日本アイドルトークン(NIDT)の初期配布では、プロジェクト報酬とチーム保有分にロックアップが設定されています。目的は、価格の安定化と投機的な取引を抑えるためです。ホワイトペーパーによると、段階的にロックアップが解除される仕組みになっており、詳細は以下のとおりです。
IEO実施から90日後に初回の7%ロックアップ解除が行われます。
その後、90日ごとに2回目以降のロックアップ解除が実施されます。
初回から12回目のロックアップ解除は各回ごとに配布量の7%が解除されます。
13回目以降の解除以降は各回ごとに配布量の2%が解除されます。
最終的には、IEOから約5年後には全てのトークンが市場に流通する予定です。ロックアップ採用をしたことで、トークン価値を安定させ、持続的な成長を実現しています。投資家にとっても、安心できる判断材料として寄与しています。ブロックチェーン技術やエコシステムが拡大し続けた場合に、エイダコイン(ADA/カルダノ)の将来価格と併せて注目すべきトークンです。
仮想通貨IEOにより資金調達額が10億円を突破した
日本アイドルトークン(NIDT)は、仮想通貨IEOによって調達額が約10億円を突破。IEO実施時点では、プロジェクトの詳細は明らかにされていない状態でした。その後発表されたトークン保有による特典とプロジェクトの概要が、投資家の期待値を高めています。ビットコイン価格予想が盛り上がっている強気市場に波乗りした大きな成功事例です。
今後、日本アイドルトークンで新たな投資家が生まれた場合、稼いだ仮想通貨は税金として支払う必要が出てくるため覚えておきましょう。
おすすめ仮想通貨取引所である「coinbook」と「DMM Bitcoin」が参加したIEOでは、販売数量2億369万枚、販売金額10億81万992600円を記録。国内のIEOでは2つ目の事例として、10億円突破を達成しました。未発行の9963万1000枚のトークンに関しては、オーバース社が市場売却を行わないと発表しています。
日本アイドルトークン(NIDT)の価格予想
日本アイドルトークン(NIDT)の初期価格は、2023年4月の上場時は5円でした。coinbookによる日本アイドルトークン(NIDT)のチャートによると、その後に価格は下落しましたが、プロジェクトの進展とともに上昇し、9月のプロジェクト本格始動時には過去最高の100円を記録しました。
そこから日本アイドルトークン(NIDT)価格は暴落しましたが、12月のシングルデビュー決定により50円付近まで回復。2024年5月現在では、12円から18円の範囲で取引されています。上記の動向を踏まえ、価格予想することが重要です。
日本アイドルトークンは登場したばかりということもあり、まだ注目度は高くありません。今から仕込んでおけば、アイドルグループの成長に比例して儲かるトークンとなり、仮想通貨の億り人になる可能性があります。
日本アイドルトークン(NIDT)の将来性
日本アイドルトークン(NIDT)の将来性に関して、以下の4つが言及されています。
- メタバースを活用した事業展開が期待されている
- 海外で活躍する日本アイドルの進出を目指している
- ステーキング機能の実装を予定している
- WHITE SCORPIONがどれだけ人気になるのか注目されている
一つずつ解説していきます。
メタバースを活用した事業展開が期待されている
日本アイドルトークン(NIDT)は、実際のライブイベントだけでなく、メタバース上での事業展開も計画しています。VTuberやアバターを用いたアイドルの活動はありますが、実際のアイドルが活動しているプロジェクトはかなり貴重です。新しい分野で成功を収めた場合、仮想通貨の今後に期待できます。
ロードマップによると、新アイドルプロジェクトは従来型の接触型アイドルとして活動しつつ、メタバースにも進出する予定です。メタバースはまだブルーオーシャン領域なので、需要を獲得できれば、トークン価格にも良い影響を与えるでしょう。
海外で活躍する日本アイドルの進出を目指している
日本アイドルトークン(NIDT)は、日本だけでなく海外で活躍するアイドルの進出を目指しています。日本国内では少子高齢化が進んでいるため、主なファン層となる10代から30代の人口減少は明らかです。そのため、海外のファン層を獲得し、長期的にプロジェクトを持続させる必要があります。
これからプロジェクト内で誕生するアイドルプロジェクトに関しては、メタバースを含むコミュニティ空間の構築を掲げています。アイドルとファンの交流を図る計画も設計されており、AIを活用したファン同士のコミュニケーション支援も検討中。世界中のファン層の獲得できれば、ユーティリティトークンとしての価格上昇も期待できます。
ステーキング機能の実装を予定している
日本アイドルトークン(NIDT)では、仮想通貨ステーキング機能の実装を予定しています。公式サイトにあるホワイトペーパーによると、以下の内容が記載されています。
NIDTの保有者は、例えば、暗号資産取引所がNIDTに係るステーキングサービスを提供するような場合、当該サービスを通じてステーキングに参加することにより、当該ステーキングに係る報酬( 以下「ステーキング報酬」といいます。)を受け取ることが可能となります。なお、ステーキング報酬は、トークンの初期配分時に「エコシステム報酬分及びマーケティング分」として配分され管理されます。
本記事執筆時点での詳細は未定ですが、将来的に日本アイドルトークンでステーキングやイールドファーミングができるようになれば、今より投資家が参入する可能性は高まるはず。ステーキング機能の導入は、トークンの需要拡大につながるだけでなく、DeFi系の仮想通貨市場の魅力も高まると期待されています。
WHITE SCORPIONがどれだけ人気になるのか注目されている
日本アイドルトークン(NIDT)は、11人組のアイドルグループ「WHITE SCORPION」の結成オーディション投票券として使用されました。総合プロデュースは、「AKB48」や「乃木坂46」を手掛けた秋元康氏が務めています。
WHITE SCORPIONは2023年12月にデビューし、デビュー曲「眼差しSniper」と2nd Single「コヨーテが鳴いている」は、YouTubeで合計700万回以上の再生数を記録。登場からわずか数ヶ月で人気の高さを証明しました。今後は、WHITE SCORPIONの人気が高まるに伴い、活動資金としてトークンが活用されるため価値も上がりやすいです。
仮想通貨トークンとして世界中で売買できるため、WHITE SCORPIONがメタバースなどを通じて世界中のファンにリーチできれば、Web3.0仮想通貨として市場に大きな影響を与える可能性があります。
日本アイドルトークン(NIDT)のIEOについて【現在は終了】
日本アイドルトークン(NIDT)は、2023年3月にIEO仮想通貨として購入の申し込みを開始しました(本記事執筆時点では、終了しています)。トークンの販売概要と購入方法は、以下のとおり。
販売総数 | 3億枚 |
取引所ごとの販売枚数の内訳 | DMM Bitcoin:1.5億枚、coinbook:1.5億枚 |
販売価格 | 5円/1NIDT |
払込通貨 | 日本円 |
手数料 | 8% |
申込単位1口 | 1000NIDT |
申込上限口数 | 10000口 |
DMM Bitcoinとcoinbookでは、トークンの販売方法が異なります。それぞれの違いは以下のとおりです。
- DMM Bitcoin:積み増し方式
- coinbook:ランダム抽選
例えばDMM Bitcoinの場合、10万口のトークン販売に対して、申し込みが10万口を超えたときは先着で1口ずつ割り当てられます。IEOでは販売成立条件やミニマムキャップが設定されていなかったため、販売総数が未達だったとしても中止はありませんでした。
日本アイドルトークン(NIDT)の購入手順
日本アイドルトークン(NIDT)などの仮想通貨の購入手順は、以下のとおりです。
- トークンを取り扱っている仮想通貨取引所を選択する
- 選んだ仮想通貨取引所で口座を開設する
- 資金を入金してトークンを購入する
一つずつ解説していきます。ちなみに、本記事を執筆している時点で購入できる国内の仮想通貨取引所は、DMM Bitcoinとcoinbookのみです。どちらの取引所でも、主要な仮想通貨であるビットコインも購入できます。
1. トークンを取り扱っている仮想通貨取引所を選択する
まずは、日本アイドルトークン(NIDT)を取り扱っている仮想通貨取引所を選びます。国内では、DMM Bitcoinとcoinbookの2つが対象となっており、どちらも保有量に応じて特典が異なります。それぞれ入出金や売買、取引手数料が異なるため、事前に確認しておきましょう。
2. 選んだ仮想通貨取引所で口座を開設する
選択した仮想通貨取引所で口座を開設するには、メールアドレスと本人確認書類が必要です。それぞれを準備したあとに行う手順は以下のとおり。
- メールアドレスを登録
- 基本情報を入力
- 本人確認書類を提出
- 口座開設の審査
本人確認書類を提出して、口座開設の審査まで完了すると、開設手続きは終了です。
3. 資金を入金してトークンを購入する
口座を開設できたら、日本アイドルトークン(NIDT)を購入するための日本円を入金します。多くの仮想通貨取引所で利用できる入金方法は、銀行振込とクイック入金、コンビニ入金の3種類です。入金手数料は取引所ごとで異なるため、入金前に確認しておきましょう。
日本アイドルトークン(NIDT)を購入する際の注意点
日本アイドルトークン(NIDT)を購入する際の注意点は、以下の3つです。
- ロックアップ終了後はトークンの流通量が増える
- 長期的な投資を意識する
- ボラティリティは大きく価格が安定しづらい
それぞれ解説していきます。
ロックアップ終了後はトークンの流通量が増える
日本アイドルトークン(NIDT)には、一部でロックアップが設定されています。段階的に解除される仕様のため、市場へのトークン流通量が増え、価値も薄れてしまう可能性があります。ロックアップ解除は長期にわたり徐々に行われるため、市場への影響は限定的かもしれません。ですが、必ず発生するイベントのため注意しておくべきです。
ロックアップ期間中は、トークンの流通量が増えるだけでなく、価格の下落要因となる場合もあります。しかし、一度に大量のトークンが市場に放出されるわけではなく、長期間にわたって段階的に実施されるため、市場への影響は比較的緩やかであると予想できます。
長期的な投資を意識する
日本アイドルトークン(NIDT)は誕生して間もないトークンのため、市場での認知度がまだ低め。スプレッドが広くなりやすく、短期的な取引には向いていません。
本記事を執筆している時点では、取引が活発ではありません。しかし、アイドルの知名度が広まれば、将来的に流動性が高くなる可能性があります。トークン取引を行う際は、短期的な値動きを追うのではなく、日本アイドルトークン(NIDT)価格が上がるのを待つ長期的な投資戦略が有効です。
ボラティリティは大きく価格が安定しづらい
日本アイドルトークン(NIDT)は、市場での流動性は高くない状態のため、ボラティリティが大きい点に注意しなければなりません。例えば、仮想通貨ビットコイン(BTC)などの主要通貨と比べると、価格が安定しにくく、突発的に大幅な価格変動が発生する可能性があります。
ボラティリティの高い仮想通貨やトークンは、ハイリスク・ハイリターンな投資対象となります。投資目的で取引する際は、以下の点に留意しなければなりません。
- 余剰資金で投資する
- 資金管理をしっかり行う
IEO後に取り扱い仮想通貨取引所が現在2社にとどまっている点も、取引量が少ない要因の一つ。将来性のある仮想通貨イーサリアム(ETH)などと比較しても取引高が劣るため、価格の変動幅が大きくなりやすいです。ボラティリティの高さから、慎重な資金管理が求められるトークンであると言えます。
日本アイドルトークン(NIDT)のまとめ
日本アイドルトークン(NIDT)は、ブロックチェーン技術と日本のアイドルグループを組み合わせた画期的なプロジェクトです。本記事では、そんな日本アイドルトークンの特徴や将来性について解説しました。
新アイドルプロジェクト「WHITE SCORPION」の資金調達手段として、活用されている日本アイドルトークン。メタバース、ミームコイン、NFTなどのテクノロジーを駆使した事業展開が注目されている昨今、NIDTトークンは爆上げ仮想通貨に変わる可能性があります。
市場を牽引する銘柄になれば、他のアルトコインの価格上昇にも期待できます。今からリップルの買い方なども併せて確認・準備しておくメリットは大きいです。今回ご紹介したトークンの購入手順や注意点なども参考にしつつ、仮想通貨投資をご検討下さい。
日本アイドルトークン(NIDT)に関するよくある質問
日本アイドルトークン(NIDT)に関するよくある質問は、以下の2つです。
日本アイドルトークン(NIDT)はどこで買える?
日本アイドルトークン(NIDT)で儲かる可能性はある?
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