ライトコイン（LTC）の特徴、将来性、購入方法について解説

ライトコイン LTC +0.87%とは、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決し、より実用性の高い決済手段を目指して開発された仮想通貨です。SEC（証券取引等監視委員会）がライトコインのETF承認に前向きな姿勢を示すなど、その将来性には期待できます。

ビットコインに次ぐ長い歴史を持つライトコインは、仮想通貨市場の成長と共に、私たちの日常生活で利用される決済手段として広く普及していくことが期待されています。

本記事では、ライトコインの特徴や現在までの価格推移、今後の将来展望について詳しく解説します。さらに、国内でライトコインを購入できる取引所と具体的な購入方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ライトコイン（LTC）リアルタイムチャート

ライトコイン（LTC）価格予想チャート

ライトコイン（LTC）の詳細

通貨名	Litecoin (LTC)
Litecoin 価格	$85.57
Litecoin ATH	$410.76 (May 10, 2021)
Litecoin 変動率（24時間）	▲ 0.87%
Litecoin 変動率（7日）	▲ 2.25%
Litecoin 時価総額	$6.50B
総供給量	75.98M

ライトコイン（LTC）とは？

ライトコイン（Litecoin/LTC）とは、2011年に元GoogleエンジニアのCharlie Lee氏が考案した仮想通貨であり、ビットコインに次ぐ長い歴史と信頼性を誇るコインとして知られています。そのため、ビットコインが「デジタルゴールド」と称されるのに対し、ライトコインは「デジタルシルバー」として広く認知されています。

当時のビットコインが抱えていたスケーラビリティ問題を解決することを目的に開発されたライトコインは、取引処理速度の高速化および低コスト化を実現しました。これにより、より実用的な決済手段として私たちの生活に普及することが期待されるようになりました。

また、ライトコインの発行上限は8400万枚に設定されており、通貨価値を維持するためにビットコイン半減期と同様の仕組みが導入されています。4年ごとに訪れる半減期では、仮想通貨マイニングの報酬が半減し、新規発行量が制限されることで、仮想通貨としての希少性が維持される仕組みとなっています。

ライトコインは、長年の実績と信頼性、さらには技術的な革新が積み重なり、多くの新しい仮想通貨が登場する現在でもなお、その存在感を維持しています。

ライトコイン（LTC）の特徴

ライトコイン（Litecoin/LTC）には、主に以下の3つの特徴があります。

1. Segwit導入で高速決済が可能
2. 半減期により希少価値を維持
3. デビットカード「Litecoin BlockCard」発行

それぞれの特徴について詳しく見てみましょう。

1. Segwit導入で高速決済が可能

ライトコインは、ビットコインが抱えるスケーラビリティ問題を改善するためにSegwit（Segregated Witnessの略語）というシステムを導入しています。Segwitは、仮想通貨の取引データから署名データを分離することで、ブロック内のデータ容量を軽量化し、より多くの取引を一度に処理できるようにする仕組みです。

Segwitを導入したことで、ライトコインはビットコインよりも高速かつ低コストな取引が可能になりました。この優れたスケーラビリティは少額決済に適していることから、ライトコインが日常生活で利用されるより実用性の高い仮想通貨として普及することが期待されています。

2. 半減期により希少価値を維持

ライトコインは発行枚数の上限を8400万枚と定め、4年に1度の半減期にマイニング報酬を半分に減少する仕組みを導入することで、新規発行枚数を制限し、コイン価値の希少性を維持しています。これにより、市場における流通量の供給過多を防ぎ、長期的な資産価値としての信頼性を高めています。

現在までに3回の半減期が実施されました。ライトコインの次の半減期がいつになるのか、以下の表で確認しておきましょう。

表のとおり、LTCの半減期が訪れる毎にマイニング報酬は半減し、新規発行ペースが緩やかになっていきます。また、半減期の年には価格が高騰する傾向があります。ライトコインの次回半減期が訪れる2027年は、LTCの価格予想に注目が集まるでしょう。

3. デビットカード「Litecoin BlockCard」発行

ライトコインの開発およびサポートを担うライトコイン財団は、米国在住者向けに、仮想通貨決済対応のデビットカード「Litecoin BlockCard」を発行しています。

Litecoin BlockCardは、ビットコインなどの仮想通貨をカードにデポジットすると即座にライトコインに両替（LTC換金）され保管されます。VISAクレジットカードに対応する店舗での決済だけでなく、ライトコインから米ドルなどの法定通貨への両替や送金にも対応しています。

このように、ライトコインは仮想通貨の実用性を高め、日常生活での利用拡大に貢献しています。今後も、さまざまな場面でライトコインを始めとする仮想通貨決済の普及に期待できるでしょう。

ライトコイン（LTC）の価格推移【過去～現在まで】

上のグラフは、過去から現在までのライトコインの価格推移を示したチャートです。ライトコインは過去に2度、大きな高騰を見せた時期がありました。しかし、2025年現在は、過去の最高値と比較すると低水準の価格帯を推移する状況が続いています。

これまでの価格推移を3つのフェーズに分け、その時期に何があったのか、仮想通貨市場の動向と共に分析してみましょう。

フェーズ①：2011年～2016年

2013年12月、ライトコインは誕生以降初の高騰を迎え、1LTC=31.32ドルを記録しました。この高騰の背景には、ビットコインの価格上昇が影響しています。

当時、中国を中心にビットコインの取引量が増加、それに伴う価格上昇が多くの投資家の注目を集めたことにより、ライトコインを含むアルトコインの価格上昇を引き起こしました。

しかし、2014年2月に当時世界最大のビットコイン取引所であったマウントゴックスがハッキングされる事件が発生し、仮想通貨市場全体に大きな打撃を与えました。この影響で多くの仮想通貨が急落し、その後約3年間にわたり、ライトコインも低水準の価格で推移する状況が続きました。

フェーズ②：2017年～2020年

2017年以降、仮想通貨市場は再び大きく動き出します。2017年12月、ライトコインは過去最高値となる1LTC=312.28ドルにまで高騰しました。この背景には、次の2つの要因が影響しています。

• 仮想通貨ICOの急増
• ビットコイン先物取引が開始

2017年はICO（Initial Coin Offering）が急増したことで、多くの投資家を巻き込んだ仮想通貨ブームが発生しました。さらに同年12月には、米国の大手取引所がビットコインの先物取引を始めたことで、市場での取引量が急増しました。しかし、この前例のない市場の急騰は、後の価格調整を引き起こす要因ともなりました。

急速に下落していたライトコイン価格は、2019年6月に再び上昇に転じました。この上昇は、ライトコインの半減期に伴う価格上昇を見越した先行買いが影響したと考えられます。しかし、2017年12月に見られた急激な高騰には及ばず、その後再び価格は下落傾向に入りました。

フェーズ③：2021年～現在

2021年以降、ライトコインは再び高騰し、1LTC=353.16ドルの史上最高値を記録しました。この高騰の背景には次の要因が影響しています。

• 機関投資家や大手企業によるビットコインへの大口投資
• 最新テクノロジーを導入した仮想通貨への期待
• コロナによる法定通貨価値の下落懸念

2021年はマイクロストラテジーやテスラといった大手企業がビットコインに対して大規模投資を開始したことで、仮想通貨への信頼が高まり、多くの仮想通貨の価格上昇を後押ししました。また、DeFi（分散型金融）やNFT（非代替性トークン）などの新プロジェクトが注目を集め、関連する仮想通貨の価格上昇にも寄与しています。

さらに、世界中を震撼させたコロナパンデミックが、仮想通貨市場の価格上昇を引き起こしたのも事実でしょう。パンデミックにより、各国が金融緩和策を実施した結果、法定通貨の価値低下が懸念され、資金がビットコインなどの主要コインに流れたことが仮想通貨の価格上昇を加速させました。

こうした市場動向および世界情勢により、2021年から2022年にかけては比較的ボラティリティが激しい相場が続いており、ライトコインもその影響を受けました。しかし、2023年以降は、過去の高騰と比較すると低水準の価格帯で停滞する状況が続いています。

ライトコイン（LTC）の将来性

ライトコイン（LTC）は、ローンチ当初、取引の処理速度や手数料の面でビットコインよりも優れた特性を持ち、日常的な決済手段として期待されてきました。

しかし、近年ではソラナ（SOL）など、より高速で低コストな仮想通貨が登場し、ライトコインの相対的な優位性が失われたという指摘もあります。その結果、「ライトコインはオワコン」「ライトコインに将来性はない」という声も聞こえてくるようになりました。

それでも、Litecoinには以下の将来性を左右する要因が存在し、今後の成長や価格上昇を期待できる余地は十分に残っています。

1. ビットコインに次ぐ実績
2. アップデートを継続中
3. 主要な決済手段として普及

それぞれの要因がどのようにポジティブな影響を及ぼすのか見てみましょう。

1. ビットコインに次ぐ実績

ライトコインは、2011年の発行以来、ビットコインに次ぐ長い歴史を持つ仮想通貨として、多くの投資家から高い信頼を得ています。

ライトコインの長年の実績は、他の新興通貨にはないライトコイン独自の強みとなっており、「デジタルシルバー」としての地位を一層確固たるものにしています。こうした長年の実績こそが、ライトコインの将来的な価値を支える大きな要因となっています。併せてまた、イーサリアムとビットコインの違いも確認しておくのがベストです。

2. アップデートを継続中

ライトコインはSegwitを導入することで、取引速度の高速化および低コスト化を実現し、ビットコインの抱えていたスケーラビリティ問題を解決しました。その後もアップデートを何度も実施しており、最新テクノロジーを積極的に取り入れ、トランザクションの効率化と拡張性をアップグレードしています。

たとえば、2022年2月に実施された大規模アップグレード「ミンブルウィンブル拡張ブロック（MWEB：MimbleWimble）」では、仮想通貨取引の匿名性を向上させることで、プライバシー保護機能がより一層強化されました。

こうした継続的なアップグレードは、ライトコインの利便性および信頼性を高め、他の競合コインに対する優位性をより一層高める要因となっています。

3. 主要な決済手段として普及

米国在住者限定で発行されている「Litecoin BlockCard」に加え、日本でも多くの利用者がいるオンライン決済サービス「PayPal」でも、ライトコインが決済手段として導入されています。PayPalは2021年3月からビットコイン、ライトコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ（BTC）による決済に対応し、PayPal加盟店での利用が可能になりました。

このように、ライトコインはすでに決済手段としての実績を築き始めており、現在ではビットコインやイーサリアムに並ぶ仮想通貨決済手段として認知されています。仮想通貨市場の成長に伴い、今後も決済手段としての需要はますます高まっていくでしょう。

ライトコイン（LTC）の買い方・取引所

ライトコインは楽天ウォレットなど多くの仮想通貨取引所で購入することができます。たとえば、次のおすすめの取引所では、ライトコインだけでなく、ビットコインを含む多くのアルトコインを取引することができます。

• Best Wallet
• Bybit
• MEXC

仮想通貨を購入するには、取引所の口座を開設する必要があります。なお、いずれの取引所も口座開設は無料、維持費もかかりません。

ライトコイン（LTC）を購入する際に注意すべきこと

仮想通貨投資にはリスクが伴います。特にライトコインは、長期間にわたって価格が停滞しているため、慎重な投資判断が重要です。

ライトコインを購入する際は、以下の注意点を考慮し、長期的な資産運用を心掛けることをおすすめします。

1. ボラティリティのリスク
2. 競合コインの存在
3. ウォレット管理の重要性

1つずつ見てみましょう。

1. ボラティリティのリスク

仮想通貨全般に共通することですが、ライトコインも価格の変動が激しい資産です。仮想通貨市場の動向や世界経済状況などの外的要因に敏感に反応し、突発的に大きなボラティリティが発生するリスクがあります。イーロンマスク氏の仮想通貨系の発信にも注意が必要な場合があります。

余剰資金を超えるハイリスクな投資の場合、こうしたボラティリティによって短期間で資産を失う可能性があるので注意が必要です。ライトコインのようなガチホ向け仮想通貨に投資する際は、資金管理を徹底し、突発的な価格変動に惑わされないように長期的な視点を持つことが重要です。

2. 競合コインの存在

ライトコインが仮想通貨決済手段として認知されている最大の理由は、10年以上の実績と信頼があるためです。近年では、ライトコインよりも高速かつ低コストなトランザクションを可能にする新興コインが次々と登場しています。

こうした競合コインが市場における支持を集めた場合、ライトコインの需要や価格に大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、ライトコインに投資する際は、他の競合コインの動向や技術的な進展を随時チェックすることが大切です。

3. ウォレット管理の重要性

ライトコインを含む仮想通貨を購入する場合、万が一に備えて保有する暗号資産を安全に保管するためのセキュリティ対策が必要になります。そのため、取引所に預けたままにせず、信頼性のあるウォレットに管理することが長期投資では非常に重要となります。

ウォレットとは、購入した仮想通貨を自身で安全に保管・管理するためのデジタルな「財布」です。たとえば、世界的に人気のあるウォレットの1つである「Best Wallet」は、初心者でも利用しやすいおすすめのウォレットです。

暗号資産を安全に管理できるだけでなく、仮想通貨ステーキングで資産運用できるなど、便利な機能が豊富で、その機能性の高さから多くの投資家に利用されています。

ライトコイン（LTC）のまとめ

ライトコインとは、2011年に誕生したビットコインに次ぐ長い実績を持つ仮想通貨です。当時ビットコインが抱えていたスケーラビリティ問題を解決したことで、日常生活で利用可能な実用性の高い決済手段として普及することが期待されています。

その一方で、ライトコイン価格は長らく低迷状態が続いており、チャートを見る限り上昇の兆しが見えません。そのため、「ライトコインに将来性はない」と不安を抱く投資家も多いでしょう。

しかし、ライトコインの長年の実績は、他の新興通貨にはない独自の強みであり、仮想通貨市場の成長とともにLTCの需要が高まることが予想されます。長期的な視点で将来的に大きなリターンを狙いたい投資家にとって、低価格で購入できる今がライトコインに投資する絶好のタイミングとなるでしょう。SECがライトコインETF上場申請について意見公募の手続きを開始するなど、動きが活発化しています。

なお、将来的な値上がりを狙った投資をご検討中の方は、仮想通貨プレセールをチェックしてみることをおすすめします。2025年に登場したばかりの新しいミームコインがプレセールを開催しており、本来のコインが持つ潜在価値よりも割安価格でトークンが販売されているためです。

今後、市場をリードする可能性を秘めたプロジェクトも存在しており、1000倍に爆上げする仮想通貨を発見できるかもしれません。

ライトコイン（LTC）に関するよくある質問