イーサリアム、次期アップデートが最終開発段階へ

イーサリアム(ETH)のコア開発者は16日、2026年最大のアップグレードとなる「グラムスタルダム」の最終開発段階に入ったと明かした。
スケーリングと分散化の両立を目指す
グラムスタルダム(Glamsterdam)は、イーサリアムにとって過去最大規模のアップグレードとなる。メインネットでの実装は2026年後半を予定している。
このアップグレードは、イーサリアムの基盤となるレイヤー1の処理能力を大幅に向上させることを目的としている。
中心となる技術の一つが、ブロックレベルのアクセスリスト(EIP-7928)の導入だ。トランザクションの並列処理を可能にし、ネットワークの検証作業を効率化する仕組みである。
各ブロックにアクセス記録を持たせることで、安全に処理を分散させることができる。
開発者ネットワークでのテストがすでに開始されており、コードの最終調整が進められている。
これまでのロールアップに特化した変更とは異なり、今回はイーサリアム自体のスループット向上に焦点が当てられている。分散化と検証のしやすさを維持しながら、ネットワーク全体の性能を引き上げる重要なステップとなる。
バリデーターの利便性と市場の健全化
もう一つの重要な変更点は、プロポーザーとビルダーの分離(EIP-7732)をプロトコルに直接組み込むことだ。
これまで外部のシステムに依存していたブロック構築のプロセスを内部化し、検証にかかる負荷を軽減する。専用のビルダーがネットワーク内で直接報酬を受け取れるようになり、ブロック構築市場がより強固になることが期待されている。
また、バリデーターの利便性を向上させるための提案も複数含まれている。特に、ブロックチェーンネットワークから退出する際の手続きが簡素化され、一度に退出できる仮想通貨の量も大幅に引き上げられる予定だ。
アップグレード前の制限と比較して数倍の規模となり、大規模な参加者にとって資金の流動性が高まるメリットがある。
開発チームは現在、これらの新しい提案をすべてまとめた構成でテストを行っている。このテストが完了すれば、一般公開に向けたテストネットへの移行が行われる。