イーサリアム現物ETF、15日連続で資金流入|累計8.3億ドル

米国のイーサリアム(ETH)現物上場投資信託(ETF)は6日、15営業日連続で純資金流入を記録した。
累計流入額は設定来最高を更新し、機関投資家の関心が高まっている。 この連続流入は5月16日に始まり、6日まで続いた。
15営業日間の純流入額合計は8億3750万ドルに達し、2024年7月に米国で最初のイーサリアム現物ETFがローンチされた以降、最長かつ最大規模の流入期間となった。
この期間の流入額は、設定来の総流入額33億2000万ドルの約25%を占める。 市場専門家は、この力強い流入がイーサリアムへの信頼感の表れであると分析している。
機関投資家の関心が流入を後押し
資金流入の背景には、大手機関投資家の積極的な動きがある。 米国最大の資産運用会社であるブラックロックは、コインベースを通じて10日間で5億ドル相当のイーサリアムを購入したと報じられており、同エコシステムへの信頼が拡大している。
市場の変動も資金流入に影響を及ぼしている。 7日にはイーサリアムの価格が一時2600ドルを下回ったが、投資家はETFへの資金投入を継続しており、短期的な価格変動より長期的な潜在力を評価していると見られる。
また、技術的進展も投資家の関心を引きつけた。 スマートコントラクトの普及や、レイヤー2スケーラビリティソリューション(処理能力向上技術)、プロトコルのアップグレードがエコシステムの魅力を高めている。
ビットコインETFとの対照的な動き
イーサリアムETFの好調な動きは、ビットコイン(BTC)ETFの動向と対照的である。 ビットコインETFは同期間中、断続的な資金流出入を繰り返し、5月29日に3億4680万ドルの純流出を記録した。
イーサリアムETFは現在、暗号資産(仮想通貨)市場において優良銘柄としての評価を確立しつつある。 この流入ペースが維持されれば、あと5営業日で累計流入額が10億ドル(の大台に達し、主流の投資対象としての地位がさらに確固たるものになると期待される。