BTCマイニング大手、保有ビットコインを全売却|AI転換へ

暗号資産(仮想通貨)マイニング大手のコア・サイエンティフィックは3日、保有するビットコイン(BTC)のほぼすべてを売却する計画を明らかにした。
AIインフラ事業への大規模な戦略転換
同社は2025年末の時点で、自社のマイニング事業で獲得した2,537 BTCを保有していた。
当時の評価額は約2億2,200万ドルに上る。この保有資産の大部分を、2026年の第1四半期中に手放す方針を年次報告書で明らかにした。
すでに1月の段階で、約1,900 BTCを平均9万2,100ドルで売却している。この取引を通じて、約1億7,500万ドルの資金を調達した。
3日現在で手元に残るビットコインは1,000 BTCを下回っており、残りの資産も市場の状況を見ながら順次売却される予定だ。
この大規模な売却の背景には、AI向けのデータセンター運営への事業転換がある。従来のマイニング事業から、高機能コンピューティング分野へ軸足を移す狙いだ。
新たな設備を構築するための多額の資金が必要となっており、保有資産の現金化を急いでいる。
業界全体に広がる資金確保の動き
コア・サイエンティフィックのジム・ナイガードCFOは、手元資金を厚くする方針を説明した。2025年末時点での流動性は約5億3,000万ドルだった。
仮想通貨の売却は、事業拡大に必要な現金を確保するための重要な手段として位置づけられている。
同社のアダム・サリバンCEOも、複数地域での施設稼働を姿勢を強調した。長期的な成長を見据え、AIインフラの整備に経営資源を集中させている。
2025年の第4四半期にはマイニング収益が減少しており、事業構造の転換は会社にとって急務だった。
このような動きは同社に限らず、マイニング業界全体で目立ち始めている。
ライオット・プラットフォームズなどの競合他社も、同様に保有資産の売却を進めている。同社の株価は発表直後に一時的な下落を見せたが、個人投資家の間では今後の成長を期待する声も上がっている。