VanEck、アバランチ特化ファンドを新設|2025年6月より始動

大手資産運用会社VanEckは21日、アバランチ AVAX -2.79%エコシステムに特化したプライベートデジタル資産ファンド「VanEck PurposeBuilt Fund」を2025年6月10日に立ち上げると発表した。
投資対象には、現実資産(RWA)、デジタル資産プロジェクト、時価総額1億ドル(約144億円)超のアバランチ関連企業などが含まれる。
同ファンドの運用は、現在1億ドル(約144億円)超の資産を管理している「VanEck Digital Assets Alpha Fund(DAAF)」運用チームが担当する。
アバランチ特化型ファンド
同ファンドは、アバランチブロックチェーンのスケーラブルな事業やプロジェクトを主要な投資対象とする。
流動性の高いトークン、ベンチャー出資を受けたプロジェクト、トークン生成イベント(TGE)時またはその後にユーティリティを発揮する案件などが主な投資先だ。
また、ゲーミングや金融サービス、決済、人工知能(AI)、分散型金融(DeFi)といった成長分野に重点を置く。
未使用の資本については、アバランチ独自の実世界資産(RWA)商品、具体的にはトークン化されたマネーマーケットファンドなどで運用し、資金効率を高める方針だ。
VanEckは流行に乗るだけの投資は行わず、実用性と現実世界の経済価値と結びついたプロジェクトを重視する。
ファンドの基本戦略は「GDPオンチェーン」という考え方に基づき、ブロックチェーンを将来の経済システムの基盤と位置付けている。
機関投資家の関心拡大、アバランチの現実世界接続性に注目
アバランチエコシステムは近年、決済やDeFi、企業向けソリューション、AI分野などに渡って拡大が進んでいる。
また、グレースケールがアバランチ投資信託を現物上場投資信託(ETF)に転換する申請を行うなど、機関投資家の関心も高まっている。
VanEckによる同ファンドのローンチは、そのような動きが広まるタイミングと重なり、規制面での進展が今後のオンチェーン投資拡大に弾みをつける可能性がある。
VanEckのポートフォリオマネージャーのプラナブ・カナデ氏は、「次の成長フェーズはリアルな事業が牽引する」と強調しており、アバランチの持つ高い拡張性と相互運用性に注目している。
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