メタプラネット、株主優待ランキングで首位|BTC戦略が追い風

東証スタンダード上場のメタプラネットは19日、楽天証券の投資情報メディアにおける6月株主優待人気ランキングで1位を獲得した。
仮想通貨関連の優待が個人投資家の注目を集める
楽天証券が運営するメディア「トウシル」は、6月に権利確定を迎える156銘柄を対象とした人気ランキングを発表した。この中でメタプラネットが初めて首位に選ばれている。
すかいらーくホールディングスや日本マクドナルドホールディングスといった、従来から人気の高い有名企業を抑えてのランクインとなった。
同社が首位を獲得した背景には、暗号資産(仮想通貨)に関連する独自の株主優待制度がある。
従来の飲食券や日用品の提供とは異なり、デジタル資産に関連する特典が新しい層の関心を惹きつけている。特に、オンライン証券を利用するような情報感度の高い個人投資家からの支持が集中した。
メタプラネットは2024年4月以降、ビットコイン(BTC)を企業の準備資産として保有する戦略を本格化させている。
株式や債券の発行を通じて資金を調達し、長期的な資産としてビットコインを継続的に買い増す手法をとっている。
こうした動きから、同社の株式は東京証券取引所で仮想通貨の価格変動を反映する銘柄として認識されている。
ビットコイン保有量の拡大
メタプラネットはかつてのホテル事業から大きく方針を転換し、現在では日本を代表するビットコイントレジャリー企業としての地位を確立している。
保有量は急速に増加しており、2026年末までに10万BTCを保有するという野心的な目標を掲げている。
さらに2027年には、ビットコインの総供給量の約1%にあたる21万BTCの保有を目指して動いている。
積極的な資産形成戦略を進めた結果、同社は世界の企業の中でもトップクラスのビットコイン保有企業へと成長した。多くのメディアでは「日本版マイクロストラテジー」とも称され、仮想通貨市場の動向に敏感な層から強い関心を集め続けている。
一方で、急速な事業転換と株価の激しい変動は、市場管理者の注目も集めることになった。
東京証券取引所を傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)は、投資家保護の観点からデジタル資産を多額に保有する企業に対する新たなルールの検討を始めている。