EthenaとTON財団が提携、テレグラムにUSDeとsUSDe導入

大手分散型金融(DeFi)のEthenaの開発元は1日、TON財団との提携を通じて、同プロトコルの合成ステーブルコインをテレグラムのエコシステムに導入すると発表した。
この戦略的提携により、メッセージングアプリであるテレグラムの10億人を超えるユーザーは、アプリから直接、Ethenaの合成ステーブルコインUSDeと、その利回り生成コインsUSDeにアクセスおよび管理できるようになる。
USDeは米ドルの価値に連動するように設計された合成ステーブルコインで、sUSDeは利回りを生み出す派生版だ。
テレグラムへの統合で10億ユーザーにリーチ
今回の提携の一環として、sUSDeはTONブロックチェーン上で「tsUSDe」という名称で統合される。
ユーザーは、テレグラムのネイティブウォレットや、TON SpaceやTonkeeperといった暗号資産(仮想通貨)ウォレット おすすめを通じて、ドル建ての貯蓄商品から利益を得ることが可能になる。
導入を促進するため、Ethenaは非管理型ウォレットで最大10,000 tsUSDeを保有するユーザーに対し、追加で年間利回り(APY)10%のボーナスを提供する。
このボーナスは、sUSDeを通じて得られる基本利回りに加えて、毎週TONトークンで支払われる。
提携の背景
Ethenaは、特にアジア、アフリカ、ラテンアメリカといった新興市場を含む、テレグラムの広大なグローバルユーザーベースを活用することを目指している。
今回の提携の背景にはまず、テレグラムの巨大なユーザー基盤が、Ethenaに広範な流通プラットフォームを提供する点だ。これは、特に従来の金融サービスが限られている可能性のある地域で、世界中の数百万人のユーザーにUSDeとsUSDeを届ける上で不可欠となっている。
次に、テレグラムのエコシステムへの統合は、テレグラム内でブロックチェーンベースのアプリケーションを動かすTONブロックチェーンによって促進される。この技術的な互換性が、プラットフォーム内でのエテナ製品のシームレスな展開を可能にする。
さらに、tsUSDeのような利回り生成型商品を提供することで、Ethenaは従来のステーブルコインと比較してより高いリターンの貯蓄オプションを提供し、金融包摂を促進することを目指す。これは、より良い金融リターンを求めるユーザーから大きな資金を引き付ける可能性がある。
この動きは、EthenaがUSDTやUSDCといった他の主要なステーブルコインと並んでUSDeとsUSDeの影響力を高める可能性がある。
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