Exodus Wallet

Ikkan Kawade

監修: Shunsuke S.

最終更新日

11月 17, 2024 23:53 JST

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仮想通貨ウォレットExodus Walletは2015年の設立以来、その使いやすさから多くのユーザーに支持されてきた海外仮想通貨取引所です。しかし、仮想通貨を安全に保管したい方にとって、Exodusは本当に信頼できる選択肢なのでしょうか。

本記事では、Exodus Walletのセキュリティ対策や機能を徹底的に解説し、安心して仮想通貨を保管できるのかどうかを検証していきます。さらに、Exodus Walletを5分以内に設定・使い始める方法もご紹介します。

メリット

Exodus Walletを見てみる

Exodus Walletとは？

Exodus Walletは、仮想通貨の保管、管理、交換など、基本的な機能はもちろん、Web3の世界へ繋がる窓口としても活用できる多機能ウォレットです。AaveやCompound FinanceといったDeFiプラットフォーム、Magic EdenやOpenSeaなどのNFTマーケットプレイスにもアクセスでき、仮想通貨を使った様々なサービスを体験できます。

2015年にDaniel Castagnoli氏とJP Richardson氏によって設立されたExodus Walletは、美しいデザインと分かりやすい操作性が特徴です。開発チームは現在も活発に活動しており、定期的なアップデートで常に最新の機能を提供しています。特に、Richardson氏はビットコインネットワークの開発に貢献した経験を持つ実力派で、Exodus Walletの技術的な信頼性を支えています。

Exodus Walletは、仮想通貨初心者から上級者まで、幅広い層に支持されています。特に、仮想通貨をこれから始めるという方には、その使いやすさから非常におすすめのウォレットです。

Exodus Walletで保管できる仮想通貨は？

Exodus Walletは、多くの種類の仮想通貨に対応しています。執筆時点では、なんと315種類以上の仮想通貨を保管することができます。開発チームが常に新しいコインを追加しているので、常に最新の仮想通貨に対応しているのもExodus Walletの魅力の一つです。2024年に注目すべき仮想通貨を探している方にとっても、Exodus Walletはおすすめの選択肢と言えるでしょう。

Exodus Walletでサポートされている人気の仮想通貨には、以下のようなものがあります。

• ビットコイン（BTC）
• ライトニングネットワーク（LNBTC）
• イーサリアム（ETH）
• テザー（USDT）
• BNB（BNB）
• ソラナ（SOL）
• リップル（XRP）
• USDコイン（USDC）
• カルダノ（ADA）
• アバランチ（AVAX）
• ドージコイン（DOGE）
• トロン（TRX）
• チェーンリンク（LINK）
• ポルカドット（DOT）
• ポリゴン（MATIC）
• シバイヌ（SHIB）

Exodus Walletは安全？セキュリティ対策を徹底解説

Exodus Walletは安全な仮想通貨ウォレットの選択肢の一つです。秘密鍵などの重要な情報を守るために高度な暗号化技術を採用しており、安心して利用できます。

ただし、Exodus Walletは完璧ではありません。例えば、ソースコードが公開されていないため、技術に詳しい人からは少し不安に思われるかもしれません。また、二段階認証に対応していない点も注意が必要です。

強力なパスワード設定

Exodusは、ユーザーを保護するためのパスワードオプションを実装しています。ウォレットの設定後、強力で覚えやすいパスワードを作成できます。Exodus Walletのハッキングを心配する方は、他の場所で使用していないパスワードを設定することをおすすめします。

12単語のリカバリーシードフレーズ

Exodus Walletでは、パスワードを設定すると12個の単語からなるリカバリーフレーズが表示されます。このフレーズは、パスワードを忘れてしまったり、デバイスをなくしてしまった時に、あなたの大切な仮想通貨を取り戻すための鍵となります。順番を間違えないように、しっかりとメモを取って安全な場所に保管しましょう。

Exodus Walletのプログラムは非公開ですが、これまでにハッキングされたことはなく、長年の実績から信頼されています。一部のプログラムはGitHubで公開されており、セキュリティの脆弱性が見つかればすぐに対応しています。

クローズドソースコード

Exodus Walletはソフトウェアなので、大金を保管するには不安を感じるかもしれません。そんな時は、Trezorというハードウェアウォレットと連携させるのがおすすめです。Trezorは、オフラインで仮想通貨を保管できるため、ハッカーに盗まれる心配がありません。Exodus WalletとTrezorを組み合わせることで、セキュリティを強化しつつ、Exodus Walletの便利な機能も使い続けることができます。

Trezorとの連携オプション

Exodus Walletは、ソフトウェアウォレットでありながら、ハードウェアウォレットのTrezorと連携できる点が特徴です。Trezorは、秘密鍵をオフラインで保管するため、セキュリティ面で非常に優れています。

Exodus WalletとTrezorを組み合わせることで、日常的な取引はExodus Walletの使いやすいインターフェースで、多額の資産の保管はTrezorの高いセキュリティで、というように、それぞれのメリットを活かした運用が可能です。

Exodus Walletは、初心者にも使いやすいインターフェースと、Trezorとの連携による高いセキュリティを両立させた、バランスの取れたウォレットと言えるでしょう。

Exodus Walletを見てみる

Exodus Walletの設定方法

Exodus Walletは、面倒な登録なしで、すぐに使い始められる仮想通貨ウォレットです。初心者にも優しい設計で、複雑な操作は必要ありません。

Exodus Walletには、ブラウザ拡張機能、モバイルアプリ、デスクトップアプリの3種類があります。ブラウザ拡張機能は手軽ですが、機能が限られているため、全ての機能を使いたい場合はモバイルアプリかデスクトップアプリをインストールするのがおすすめです。

デスクトップ版の設定：PCまたはMac

今回は、パソコンでExodus Walletを使うための、デスクトップアプリの設定方法を詳しく解説します。

ステップ1：デスクトップアプリをダウンロード

まずは、Exodus Walletのウェブサイトからデスクトップアプリをダウンロードします。トップツールバーの「ダウンロード」をクリックし、「デスクトップ」セクションから、お使いのOSに合ったアプリを選択してください。

ステップ2：アプリをインストール

ファイルのダウンロードが完了したら、開いてインストールを開始します。インストールはバックグラウンドで実行され、すぐに完了します。

ステップ3：アプリを開く

アプリを開くと、自動的にウォレットが作成されます。12単語のリカバリーフレーズを使って、既存のウォレットに再接続することも可能です。

ステップ4：セキュリティ機能を設定

次に、バックアップオプションを設定し、リカバリーフレーズを書き留めましょう。右上隅の設定アイコンをクリックし、「バックアップ」セクションに進みます。ここで、安全で覚えやすいパスワードを作成するように求められます。

その後、12単語のリカバリーフレーズが表示されます。セキュリティのため、このフレーズはオフラインで、他の人がアクセスできない場所に保管することが重要です。

ステップ5：設定完了

上記の手順で、Exodus Walletアプリを通じて、仮想通貨の購入、取引、送金ができるようになりました。

Exodus Wallet モバイル版の設定

Exodus Walletのモバイルアプリは、数分でダウンロード・設定が完了します。

ステップ1：Exodus Walletモバイルアプリをスマホにインストール

Google PlayストアまたはApple App Storeで「Exodus Wallet」と検索し、「インストール」または「入手」をタップしてダウンロードを開始します。

ステップ2：ウォレットを作成

アプリのインストールが完了したら、アプリを開き、「ウォレットを作成」を選択。自動的に新しい仮想通貨ウォレットが作成されます。

ステップ3：セキュリティ機能を設定する

メインページで「セキュリティ」→「バックアップ」を選択し、12単語のリカバリーフレーズにアクセス。このフレーズは、インターネットに接続された電子機器ではなく、安全な場所に必ず書き留めてください。

また、顔認証やパスコードも設定できます。

ステップ4：Exodus Walletモバイルアプリを使う

上記手順で、ウォレットを使って仮想通貨の購入、売却、送金ができるようになります。Exodus Walletアプリのその他の機能にもアクセスできます。さらに、QRコードを使ってモバイルアプリとデスクトップアプリを同期することも可能です。

Exodus Walletの機能レビュー

Exodus Walletは、仮想通貨の保管だけでなく、様々な機能を備えた多機能ウォレットです。アプリ内で手軽にWeb3の分散型アプリ（dApps）にアクセスできるだけでなく、仮想通貨の売買や送金、NFTの管理まで可能です。

Exodus Walletがユーザーから特に高い評価を受けているのは、手厚いカスタマーサポートです。メール、24時間365日対応のライブチャット、豊富な情報を掲載したナレッジベースなど、様々な方法でサポートを受けられます。

Exodus Wallet内で仮想通貨を交換

Exodus Walletでは、ウォレット内で直接仮想通貨を交換できます。交換したい通貨を選び、取引ペアを指定し、金額を入力するだけの簡単操作です。ただし、取引所と比べて手数料が高めに設定されている点には注意が必要です。

手数料は変動しますが、通常1％から3％程度です。従来の中央集権型取引所（CEX）を利用すれば、より幅広い取引ペア、高度な取引機能（レバレッジなど）、そして大口トレーダーにはより低い手数料が提供される可能性があります。

法定通貨を使って仮想通貨を購入

Exodus Walletでは、法定通貨（日本円など）を使って仮想通貨を購入することも可能です。MoonPayとの連携により、クレジットカードやデビットカード、Apple Payなどを使って購入できますが、手数料が高額になる傾向があります。

仮想通貨のステーキング

Exodus Walletは、仮想通貨を預けて報酬を得られる「ステーキング」にも対応しています。Algorand (ALGO)やCosmos (ATOM)など、様々な仮想通貨をステーキングできます。ステーキング方法は非常に簡単で、保有している仮想通貨のポートフォリオからワンクリックで始められます。

ステーキングページに移動し、「ステーク」をクリックすると、資産のステーキングが開始されます。

NFTマーケットプレイス

アプリ内でNFTを鑑賞できるだけでなく、SolanaのNFTマーケットプレイス「Magic Eden」にも直接アクセスできます。さらに、OpenSeaにも対応しているので、様々なNFTを楽しめます。

Exodus Walletは、使いやすさも抜群です。すっきりとしたデザインで見やすく、操作も簡単なので、初心者でも迷わずに使えます。アプリ内にはガイドも表示されるので安心です。

Exodusのユーザーインターフェース

Exodus Walletは、その使いやすさにも定評があります。洗練されたデザインと直感的な操作で、初心者でも迷うことなく利用できます。オンライン上でも、その使いやすさに関するレビューが多く見られます。

Exodus Walletの手数料

Exodus Walletは基本無料で利用できますが、いくつかの手数料が発生するので注意が必要です。

取引手数料

仮想通貨の取引手数料とは、ブロックチェーンネットワークにかかる手数料を指します。ネットワークの混雑状況によって変動するため、取引前に確認するようにしましょう。

取引を行う際には、通常、確認前に具体的なネットワーク手数料が表示されるため、情報に基づいた決定を下すことができます。ただし、現時点では手数料のカスタマイズはできません。

内蔵取引所の手数料

仮想通貨の取引手数料は、ブロックチェーンネットワーク自体にかかる手数料です。ネットワークの混雑状況によって変動するため、取引前に確認するようにしましょう。

Exodus Wallet内で仮想通貨を交換する場合は、スプレッドと呼ばれる手数料が発生します。この手数料は、表示価格に含まれているため、明確な金額はわかりにくいですが、一般的に1％から3％程度と言われています。

デビット/クレジットカード決済：最大5.45%の手数料

Exodus Walletでクレジットカードやデビットカードを使って仮想通貨を購入する場合、最大5.45%の手数料がかかります。これは他のウォレットと比較すると高額なため、別のプラットフォームで購入してからExodus Walletに送金する方がお得な場合もあります。

Exodus Walletは、NFT機能や使いやすさに魅力を感じる一方で、手数料の高さが気になるという方もいるかもしれません。利用する際は、手数料についても考慮し、自分に合ったウォレットかどうかを判断しましょう。

Exodus Walletへの資金の送金

Exodus Walletへの資金の送金と出金は非常に簡単です。アカウントへの資金の追加と出金のステップを説明します。

他の取引所やウォレットからの送金

他のウォレットや取引所に保有している資金をExodus Walletに送金するには、以下の手順で行います。

ステップ1：送金セクションへ移動

まずは、資金を保有している取引所またはウォレットにログインし、「出金」または「送金」セクションに移動。通常、これはウォレットページにあります。送金したい仮想通貨を選択する必要があります。

ステップ2：詳細を入力

Exodusアカウントに送金するには、Exodusの公開アドレスが必要です。Exodus Walletアプリで確認できます。アプリを開き、ウォレットに移動。そこから、送金したい仮想通貨を選択します。

左右に矢印が表示されます。受信側の矢印をタップすると、公開アドレスと対応するQRコードが表示されます。アドレスをタップすると、クリップボードにコピーされます。

コピーしたアドレスを取引所アプリの公開アドレス欄に貼り付けます。また、送金したい仮想通貨の金額を入力する必要があります。金額、受取人アドレス、手数料など、取引の詳細をよく確認してください。

ステップ3：送金を確認

詳細を再確認したら、取引を確認して開始。取引所によっては、メールまたは2FAで出金を確認する必要がある場合があり、出金を開始したら、取引所のプラットフォームとExodusの残高で取引の進捗状況を確認しましょう。

Exodus Wallet内で仮想通貨を購入

前述の機能紹介でも触れましたが、Exodus Walletでは、「仮想通貨を購入」ページからアプリ内で仮想通貨を購入することができます。ただし、手数料は最大5.45%と高額になる可能性があるため、仮想通貨は他のプラットフォームで購入し、Exodus Walletに送金することをおすすめします。

Exodus Walletから銀行口座への出金方法

Exodus Walletから直接銀行口座に出金することも可能ですが、手数料がかなり高額になります。最もお得な方法としては、CEX経由で出金することをおすすめします。以下に、その手順を説明します。

ステップ1：CEXを選ぶ

まずは、銀行口座への法定通貨出金に対応している、信頼できる仮想通貨取引所を選びましょう。Coinbase、Kraken、Binanceなどの人気取引所は、法定通貨出金オプションを提供していることが多いです。

ステップ2：CEXでアカウントを作成

選んだ仮想通貨取引所でアカウントを作成し、本人確認を完了させます。通常は、個人情報の提供と本人確認書類の提出が必要です。また、設定またはアカウント設定セクションで銀行口座を連携することもできます。

ステップ3：Exodusから取引所に仮想通貨を送金

Exodus Walletアプリを開き、銀行口座に出金したい仮想通貨が入っているウォレットを選択します。「送金」ボタンをクリック。

ステップ4：取引所のアドレスと詳細を入力

取引所のアドレスを入力するように求められます。この公開鍵は、通常、取引所アカウントの入金セクションにあり、送金しようとしている仮想通貨と一致することを確認し、Exodus Walletアプリにコピー＆ペーストします。

ステップ5：取引を確認

詳細を再確認し、「送金」をクリック。数分でCEXアカウントに資金が送金されます。

ステップ6：仮想通貨を法定通貨に変換

仮想通貨を受け取ったら、プラットフォームの取引または売却セクションに移動。ここで、仮想通貨を米ドルやユーロなどの法定通貨に売却することができます。

ステップ7：銀行口座に出金

最後に、連携した銀行口座への法定通貨の出金を開始します。取引所が提供する出金手順に従い、取引を確認します。出金方法や銀行によっては、数分から数日かかる場合があります。

まとめ

Exodus Walletは、仮想通貨初心者から経験豊富な投資家まで、幅広い層におすすめできるウォレットです。直感的な操作で簡単に利用できるだけでなく、セキュリティ面でも安心してデジタル資産を管理できます。セキュリティをより強化したい場合は、ハードウェアウォレットのTrezorと連携させることが可能です。Trezorは秘密鍵をオフラインで保管するため、ハッキングのリスクを大幅に低減できます。

ただし、Exodus Walletはセキュリティ設定をせずに利用することもできるため、注意が必要です。特に初心者の方は、セキュリティに関する知識が不足している場合、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。Exodus Walletは、多機能で使いやすいソフトウォレットを求める方には最適な選択肢と言えるでしょう。セキュリティ面で不安を感じる場合は、Trezorとの連携も検討してみてください。

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FAQs

参考文献

• What investors need to know about ‘staking,’ the passive income opportunity at the center of crypto’s latest regulation scare (CNBC.com)
• Blockchain Transaction Fees: Why Do They Matter? (learn.bybit.com)

Ikkan Kawade

仮想通貨ライター

2020年よりBTCに興味をもち、暗号資産（仮想通貨）投資をはじめる。同時に、暗号資産ブログとSNSの運用を開始し、2023年より海外のクリプトメディアでライターとしても勤務。DeFiでの資産運用・P2Eゲーム・国内NFTへの投資も積極的に行う。興味分野は、Web3・最新テクノロジー・海外情報など。

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